ハノイの名物料理 チャーカーは川魚とウコンとハーブの鍋
ハノイの名物料理チャーカー(Phở Chả Cá)
ハノイの名物料理の一つとして知られるのは、チャーカーと呼ばれる料理。
ハノイの伝統的な魚の鍋料理です。
鍋とは言うものの実際には汁気のない料理で、ウコンとニンニクでマリネした魚を多めの油で炒め、仕上げにディルやネギなどの香ばしい香りのする薬味やハーブをたっぷりと投入したもの。
チャーカーを食べるときには、薄切りにした新鮮な野菜、特にハーブや薬味(ミント、バジル、パクチー、ライム、豆芽など)を添えて食べるのが一般的です。
米麺を器にとったら、炒めた魚とハーブをのせ、ナッツや唐辛子、さらに追いハーブ、と各自が思い思いに薬味を足していきます。
ニョクマム(ベトナムの魚醤)ベースのタレで麺をほぐすように混ぜたら、出来上がり。
冷たい麺にアツアツの炒め物というコントラストが新鮮で、川魚はくせが全く気にならなくて爽やかなのに驚きます。
お料理のポイントは、ウコン!
ピエール的に考えるこのお料理のポイントは、ウコン
一つはウコンの抗菌作用。
1年の半分が夏で、湿度も80%近くになるハノイでは、栄養だけでなく、魚の衛生管理という点でもウコンは重宝され続けているのですね。
もう一つは、サプリの影響もあって誰もが思い浮かべるのは肝臓を助ける働きかもしれませんが、実はウコンのポリフェノールであるクルクミンは抗腫瘍作用、抗炎症作用、抗アミロイド作用が素晴らしいと言われています。
認知症や癌のリスクを下げてくれる可能性がある大事なスパイスなので、日本でも上手く使っていきたいなと考えております!
Hanoi Capital Hotel
34G Hòe Nhai Ba Đình, Hà Nội 100000 Việt Nam
〔大友“ピエール” 博之〕
日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。
・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 一般社団法人食の拠点推進機構 評価認証委員/食のプロフェッショナル委員
・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ