ボルドー古酒と不老不死のハーブ

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

1979年ボルドー古酒ワインとタイハーブの饗宴

Dr.ピエールが敬慕する日本ワイン界の巨匠のご自宅に潜入。
ワインのおつまみを作って馳せ参じたいと申し出ると、なんとボルドーの古酒をご用意してくださるというお話!

巨匠は何せ辛いものに目がないので、農場から新鮮なタイハーブを取り寄せてガパオ炒めを作ることに。

ボルドーの古酒となると、普通の挽き肉のガパオでは世界観には対抗できそうにないので牛すね肉で。
すね肉を野菜やタイハーブの切れ端と共に、2時間じっくり下煮。
その後ニンニク唐辛子、ガパオの葉を低温で香りをよく出すように炒めてから和えるように絡めてみました。

ご相伴に預かったワインはラフィット・ロートシルトが所有するもう一つのグランヴァン、’デュアールミロン’ の1979年。
僕の妹の生まれ年のワインともなるとコルクを抜くのも三種の神器を使ってソロリソロリ・・・。
肝心のお味は時を超え、なお生き生きとした果実味と高級な杉をも思わせるエレガントな余韻の長さがフレッシュなハーブをまとったお肉の風味にピッタリ!!

ホーリーバジルで若返り、不老不死をめざす!

ガパオ炒めに使うホーリーバジル薬効が高くインドの伝統医学アーユルヴェーダでは何千年も前から「不老不死の薬」として使われてきました。

香りの成分に免疫力を高める作用や抗ウイルス作用があるほか、ストレスによって分泌されるホルモンのコルチゾールを正常に保つ働きがあるので、心が不安定なときや、精神の安定にも役立つ「心に効くハーブ」です。

そして何より副腎由来の若返りのホルモン「DHEA」を活性化させる働きと、肝機能をサポートする働きもあり、巨匠にはいつまでもワイン片手にお元気であってほしいというDr.ピエールの思いにぴったりのハーブなのでした。

ワインと合わせるコツは古酒に合わせてあえて生ではなく、天日で乾燥させた唐辛子を使ったこと。
鰹節のような枯れた旨みの香りと、ワインの熟成香のマリアージュ が感動的でした。

Dr.ピエールの牛スネ肉のガパオ炒め 医食同源レシピ

【材料】
牛スネ肉 : 300g
ニンニク : 1片 軽くつぶす
乾燥赤唐辛子 : 3本 半分にちぎる
ガパオ(ホーリーバジル):ひとつかみ
オイスターソース : 大さじ1
ナンプラー : 小さじ1
アボカドオイル : 少々

【作り方】
① 鍋に牛スネ肉とかぶるぐらいの水を入れ、アクを取りながら弱火で2時間ほど煮る。
② フライパンに油とニンニク、唐辛子を入れて弱火にかけ、香りが出たら肉を加えて中火で2分ほど炒める。
③ 調味料を加えてからませ、最後にバジルを入れてサッと混ぜる程度で火を止める。

 

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
 渋谷セントラルクリニック代表
 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ 

この記事を書いた人

関連するカテゴリ

おすすめ記事

関連する記事はこちら