イライラ解消に「三つ葉」 みつば

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三つ葉は日本原産でせり科の多年草です。

三つ葉には、沢山の種類があります(糸三つ葉、根三つ葉、切り三つ葉)。各地の山野でも自生している三つ葉を収穫することが出来ます。自生している三つ葉は、一般に売られている三つ葉と比べると葉が大きく、茎もしっかりとしていて風味もより強いです。

三つ葉の旬は3~4月です。旬の三つ葉はシャキシャキとしていて一段と美味しいです。三つ葉は日本のハーブです。

栄養素

塩分排出効果があり、抗発ガン作用や動脈硬化予防に効果がある、カリウムやβ-カロテンが豊富に含まれています。

三つ葉の香りには、クルプトテーネンやミツバエンという成分が含まれており、食欲増進やイライラを解消する効果があります。

三つ葉の主な栄養成分(可食部100gあたり)

・水分・・・・・・・・・94.4g
蛋白質・・・・・・・・0.9g
脂質・・・・・・・・・0.1g
炭水化物・・・・・・・2.9g
ビタミンA・・・・・・270㎍
ビタミンB1・・・・・0.04㎎
ビタミンB2・・・・・0.15㎎
ビタミンB3・・・・・0.7㎎
ビタミンC・・・・・・12㎎
ビタミンE・・・・・・1.0㎎
ビタミンK・・・・・・220㎎
カロテン・・・・・・・3200㎍
葉酸・・・・・・・・・64㎍
カリウム・・・・・・・500㎎
カルシウム・・・・・・47㎎
鉄分・・・・・・・・・1.0㎎
リン・・・・・・・・・47㎎
食物繊維・・・・・・・2.3g

効能・効果

カリウムは、ナトリウム(害になる塩分)を排出する効果があり、ガンや動脈硬化などの病気の予防には、β-カロテンが効果をもたらします。β―カロテンは、目や皮膚の粘膜を保護し、視力低下や肌のトラブルを防ぐ効果があります。

三つ葉に含まれている鉄分は、貧血予防に効果があり、血流が良くなり、冷え症なども改善する効果が期待されます。

東洋医学的側面

・寒熱:微涼(やや穏やかに体の熱を冷ます)
・臓腑:肝・脾・胃
・五味:甘(補い滋養する作用)
・毒性:なし

食欲増進・精神安定
三つ葉の香りには気を補い、気血のめぐりを改善し、食欲増進する効果があります

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

良い三つ葉を選ぶには、香りが強く、葉先や茎が活き活きとみずみずしく、緑が濃くきれいなものを選んでください。三つ葉を保存する場合には、乾燥しないように、キッチンペーパーや布などを湿らせてそれにくるみ、密封して冷蔵庫の野菜室へ入れて保存して下さい。

お浸しや和え物、さわやかな香りを生かした薬味などに使う場合、ゆずと共に食べるとイライラを抑える事に役立ちます。また、さやいんげんなどと一緒に食べると、食欲増進させます。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

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