イシペディア > 食事学と医療の大辞典 > 食材の大事典 > 調味料の栄養素分析 > ポリフェノールが63種類!「メープルシロップ」

ポリフェノールが63種類!「メープルシロップ」 めーぷるしろっぷ

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

メープルシロップは、サトウカエデなどの樹液を濃縮した甘味料で、カナダが生産地として有名です。日本でもホットケーキやワッフルにかけたりなど、主にお菓子に利用されています。

栄養素

メープルシロップには、カルシウムやマグネシウム、そして亜鉛やカリウムなどのミネラルがバランスよく含まれています。その上、ビタミン、アミノ酸、たんぱく質、有機質、ポリフェノールも含まれており、白砂糖と比べるとカロリーが低いのでダイエットにも効果があります。

特に、他の甘味料と比べるとミネラルが多く含まれており、例えばカルシウムの含有量ははちみつの約40倍、カリウムははちみつの約20倍にもなります。また、亜鉛も豊富に含まれており、タンパク質や糖質の代謝を助け、免疫力を向上させる効果があります。

更に、メープルシロップには、抗酸化物質が多種類含まれています。中でもメープルシロップには63種類ものポリフェノールが含まれていると言われています。ポリフェノールは抗酸化作用が高く、体内の活性酸素を取り除き老化や生活習慣病の予防に効果があります。

メープルシロップの主な栄養成分(100gあたり)

・エネルギー・・・257Kcal
亜鉛・・・1.5mg
カルシウム・・・75mg
カリウム・・・230mg
マグネシウム・・・18mg

効能・効果

骨粗鬆症予防:カルシウムとマグネシウムが骨や歯を丈夫にする働きをする。

高血圧予防:カリウムが体内の余分な塩分を排出し高血圧や予防する。

ダイエット効果:ポリフェノールが炭水化物を糖に変えるのを抑制し、糖の吸収を穏やかにする。

生活習慣病予防:抗酸化作用が体内の活性酸素を抑え、老化や生活習慣病を予防する

東洋医学的側面

・寒熱:平(体を温めも冷やしもしない)
・臓腑:脾・肺
・五味:甘(補い滋養する作用)・苦(気を降ろす、固める作用)
・毒性:なし

腸の働きを整え、正常な便通を促す
肺を潤し、咳を止めたり痰を出しやすくする

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

メープルシロップは未開封の場合は常温保存ができます。開封後は冷蔵庫で保管し、一ヵ月以内を目安に使い切るようにします。また、長期保存の場合は冷凍庫で保存することもできます。メープルシロップは凍らないため冷凍でもシロップの状態のまま保存できます。

メープルシロップはどんな料理とも相性が良く、液体で料理にも混ざりやすく使いやすいのが利点です。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

関連するカテゴリ

おすすめ記事

関連する記事はこちら