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ビタミンの相乗効果がすごい「銀杏」 ぎんなん

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銀杏は、秋に黄金色に紅葉するイチョウの木の実で、独特の匂いを放ちます。

秋の風物詩とも言える銀杏の旬は9月~11月半ばとなります。

栄養素

銀杏の特徴はビタミンやミネラルをバランスよく含み、糖質も豊富であることです。そのため、即効性のエネルギー補給源となる食品です。

ビタミンAとビタミンCは、体の免疫力を高め風邪などの予防に効果的です。また、銀杏にはビタミンEも含まれていますが、ビタミンCはビタミンEと一緒に摂取すると抗酸化作用が高くなり老化防止につながります。

さらに、ビタミンB1は特に豊富に含まれており、糖質のエネルギー代謝を助け、神経機能を正常に保ちます。そのため、疲労回復、イライラ解消、食欲不振などに効果を発揮します。

銀杏にはカリウム、マグネシウム、リン、鉄などのミネラルも豊富に含まれています。カリウムは体内の余分な塩分を排出し、むくみや高血圧を予防します。

銀杏の主な栄養成分(可食部100g本あたり)

ビタミンC・・・20mg
カリウム・・・580mg
マグネシウム・・・42mg
リン・・・83mg
・・・1.1mg

効能・効果

高血圧予防:カリウムが体内の余分な塩分を排出し高血圧や動脈硬化を予防する

美容効果:ビタミンCがメラニンの生成を抑え肌を健康に保つ

喘息改善:銀杏に少量含まれる青酸配糖体に鎮咳効果がある

疲労回復:ビタミンB1が中枢神経や末梢神経を正常に保ち疲労やストレスを解消する

東洋医学的側面

・寒熱:平(体を温めも冷やしもしない)
・昇降・収散・潤燥:収(気を体の内に収める作用)
・臓腑:肺・腎
・五味:甘(補い滋養する作用)・苦(気を降ろす、固める作用)
・毒性:小毒

喘息・咳・多汗
虚弱体質によるおりもの

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

殻のままの銀杏は新聞などに包んで冷蔵庫に入れておくとかなり日持ちします。また、殻を割り、中の実だけを塩茹でしてから小分けにして冷凍すれば長期間保存できます。

銀杏の食べ方としては茶わん蒸しが有名です。銀杏に不足するたんぱく質やビタミンB2を卵が補ってくれるため、栄養的にも優れた食べ方と言えます。なお、銀杏は食べすぎると銀杏中毒と呼ばれる症状が出ることもあるので注意が必要です。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

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