フナ(鮒) ふな

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水の流れのゆるい淡水域(河川・湖沼・ため池・用水路)などに生息し、料理には普通、銀ブナ(マブナ)が使われます。
フナの食用の歴史は古くからありますが、近年は淡水魚の独特な泥臭さや、新鮮な海産魚が手に入るようになってからは徐々に需要が減ってきています。しかし、フナは鯉と比べると脂肪分は1/4ですが蛋白質は鯉を上回ります。つまりフナは低脂肪、低カロリー、高タンパク質な食材と言えます。

栄養素

フナには疲労回復に役立つビタミンB1や細胞の新陳代謝を促進するビタミンB2、脳神経の正常化に役立つナイアシン、ビタミンB6、貧血予防に効く葉酸やビタミンB12などのビタミンB群が含まれています。

ビタミンCやビタミンEといった抗酸化ビタミンや骨や歯に必要なカルシウム、リン、マグネシウムも含んでいます。また高血圧の予防に役立つカリウムも多く含んでいます。

フナの主な栄養成分(可食部100gあたり)

蛋白質・・・・・・・・18.3g
脂質・・・・・・・・・2.5g
カリウム・・・・・・・340㎎
カルシウム・・・・・・100㎎
リン・・・・・・・・・160㎎
鉄分・・・・・・・・・1.6㎎
ビタミンA・・・・・・12㎍
ビタミンB1・・・・・0.56㎎
ビタミンB2・・・・・0.14㎎
ビタミンB3・・・・・・2.3㎎
ビタミンB5・・・・・・0.70㎎
ビタミンB6・・・・・・0.11㎎
ビタミンB9・・・・・・13㎍
ビタミンB12・・・・・・5.3㎍
ビタミンD・・・・・・4.0㎍
ビタミンE・・・・・・1.4㎎

効能・効果

フナに含まれるビタミンB1は、脳の中枢神経や手足の末梢神経の機能(食欲不振、肩こり、めまい、動悸、下肢のしびれ、イライラ)を正常に保つ効果があります。

良質なたんぱく質が含まれており滋養強壮、疲労回復、筋肉強化、免疫力向上などに効果があります。

豊富な亜鉛が貧血を予防し、味覚機能を正常に保ちインスリンの合成を促進する効果をもたらします。

東洋医学的側面

・寒熱:微温(やや穏やかに体を温める)
・昇降・収散・潤燥:潤(体を潤す背う質)
・臓腑:脾・胃
・五味:甘(滋養する作用)
・毒性:無毒

胃腸の機能を高める、利尿、乳の出を良くする、下血を解消

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

天然物は寄生虫がいる場合がありますので気を付けて下さい。生食は避ける必要があります。

生きているフナはきれいな水をかけて数日生かして保存をします。また調理をして保存すると、調理方法によっては長期保存が可能になります
例えば甘露煮(ビタミンB1が減りますが、骨ごと食べるのでカルシウムが12倍に増えます)や鮒寿司(多目の塩を鮒の腹部に詰めて、12ヶ月塩漬けにしますので、寄生虫の心配が無くなります)にすると長期保存が可能になります。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

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