アルツハイマー病の早期発見につながる新しいバイオマーカー
アルツハイマー病に対する早期介入のために、アルツハイマー病の発症リスクの高い人を割り出すバイオマーカーの同定が注目されています。米国ワシントン大学医学部のAnne Faganらは、45歳から75歳までの認知機能正常な男女169名を対象に、認知機能検査、アミロイドPET画像診断、髄液中のバイオマーカー(アミロイドβ42・tau・YKL-40)の変化を3年毎に10年間追跡調査したところ、髄液中のバイオマーカーの長期的なパターンがアルツハイマー病と一致しており、45-54歳で検出可能となることを明らかにしました。「これらのバイオマーカーは今後の研究で、中年層の無症候者の認知機能低下を予防する治療の臨床試験に有用かもしれない。」と著者らは述べています。
大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター
日本抗加齢医学会専門医、日本麻酔科学会専門医、日本医師会認定産業医、国際抗加齢医学会専門医(WOSAAM)
免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、再生医療、運動療法を取り入れた新しい統合医療をベースにした診療で著名人にもファンが多い。最先端の西洋医学に通じている一方で、「鍼治療の魔術師」と呼ばれるほどハリ治療の名手で東洋医学にも造詣が深い。
またワインと健康食の愛好家しても名高く、ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュのワイン騎士団から名誉ある「シュバリエ」を叙任されているほか、料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有する美食家が集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会の「オフィシエ」でもある。