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アンコウを食べる時はデトックス考えなくてはならぬ

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栄養効果抜群 アンコウ尽くしの会

アンコウを食べる時はデトックスも考えなくてはならぬ時代になりました。

目黒の名店、寿司いずみで年に1回のアンコウ尽くしの会。
この日は深海魚であるアンコウに合わせるシャンパーニュは、深海つながりでその昔沈没船から引き上げられたことで有名なエドシック・モノポールの復刻版にしてみました。

沢煮、お造りに始まり、途中からフライ、ムース、ブランダードそしてアンコウ香辛料鍋、締めカレーへと、日本→フランス→インドとお料理の国が変わっていくのも楽しい。

ちなみにこれだけ食べても、最後はお寿司を食べるのですよ。

お魚を食べる時、気をつけたい水銀の影響

ご存知のようにアンコウは栄養効果抜群のお魚です。

①低カロリー
②抗酸化作用のあるミネラルのセレンを多く含む
③青魚と同様DHAEPAなどの不飽和脂肪酸が含まれ血液をサラサラにする効果が期待出来る

ただ海外ではお魚に含まれる水銀の影響を考えて、食べる回数を制限しているところもあります。
例えば、ニューヨーク州のFDA(食品医薬局)は、子供と妊婦さん向けに以下のようなガイドラインを出しています

【食べてはいけないお魚】
マグロ、メカジキ、アマダイetc.

【週に1回までに制限すべきお魚】
アンコウ、うなぎ、銀だら、オヒョウetc.


水銀は以下の理由で危険と考えられています。

・神経系への影響:特に発達途中の胎児や小さな子供の神経系へのダメージの可能性
・認知機能の低下:長期間に続けて水銀を摂り続けることは、認知機能の低下を引き起こす可能性
・心臓病リスクの増加:水銀が心臓病のリスクを高める可能性

でもお魚を食べないと言う選択肢がないピエールが気をつけている事は以下のこと。

①普段は可能な限り小さなお魚を食べること
②お魚を食べるときは、必ずお野菜から食物繊維を摂ること
③有害物質を少しでもデトックスできるように亜鉛ビタミンD、ターメリックを含むお食事やサプリメントを摂ること

この日はお鍋にターメリックが入っていたので、水銀によるダメージも少しはデトックスできているかな?
温暖化や海洋汚染で安全安心なものを見つけるのが難しくなっている時代ですが、誇るべき魚食文化を守るためにも、消費者もいろいろ考えていかなきゃいけませんね

寿司いずみ
東京都目黒区下目黒6丁目6−9

 

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 一般社団法人食の拠点推進機構 評価認証委員/食のプロフェッショナル委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ  

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