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沖縄でウコン ウコンのお茶「うっちん茶」

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Dr.ピエールは夏の沖縄へ。
沖縄にはウコンがいっぱい溢れて心おどります。

ウコンは沖縄では「うっちん」と呼ばれ、レストランでもスーパーでも、どこにでも「うっちん茶」がおいてあります。

では「うっちん」、いわゆるウコンとはそもそもどのような植物でしょう。
ウコンはショウガ科に属する多年草植物、元来熱帯アジアの植物で暑いところに育ちます。
生産量は原産地であるインドが世界一、その他中国、タイ、インドネシアなどでも広く栽培されている植物です。

日本ではインド、中国から輸入する他、沖縄県でよく栽培されています。
沖縄の気候はウコン栽培に適しているため広く栽培がされているのです。
他のいくつかの都道府県でも栽培されていますが、とにかく暑いところに育ちやすく寒さには強くない植物です。
それぞれ気候の問題は抱えている様で、長崎県で栽培してみたものの温度が足りずうまく育たなかった方や、その一方、ハウス栽培により長野県で白ウコンをうまく栽培されている方もいらっしゃると聞きました。

ウコンのお茶。
そのままのウコンカラー、鮮やかな黄色がカラダによさそう!

ウコンは歴史の古い植物で、紀元前からインドで神聖なものとして扱われ、儀式で体を染めたり供物の着色などに使用されてきたそうです。
日本では琉球王朝に伝えられ、薬用効果の高い食材、染料などに用いられたと伝わっています。

1647年には当時の琉球王朝がウコンを琉球王朝専売品として、民間栽培を禁止したほどの貴重品。
そのため本土では健康に良い薬草として高値で取引され珍重されてきました。

そんな貴重なウコンのお茶「うっちん茶」。
沖縄で過ごしていると、毎日とにかくうっちん茶のお世話になります!

ウコンの効果効能をしっかりと享受しようと、うっちん茶を積極的にいただくことに加えて朝と夜は「ウコンジェル」でしっかり日焼けのお手入れをしました。
ウコンのポリフェノールが抗酸化に重要なことはもちろんですが、日差しの強い沖縄では日焼けをすることが多いためウコンの抗炎症効果を期待します。
炎症が悪化する前にウコンを塗り込んでおくことがお肌の健康を保つ秘訣なのです!

毎日のうっちん茶と、強い日差しで炎症したお肌にもウコンで応急処置する夏の沖縄。

 

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
 渋谷セントラルクリニック代表
 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ 

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