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シャンパーニュに合うアンチエイジングに良い点心とは?

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ジェローム・プレヴォーのシャンパーニュと香港の点心

ジェローム・プレヴォーといえば、グー村という必ずしも恵まれた土地ではない場所で、ピノ・ムニエを使いセロス譲りの神がかったシャンパーニュを生み出すカリスマ的存在です。

昨年末、ムルソーのレストランで「レ・ベギーヌ」をいただいて以来、すっかりお気に入りになりました。

今回の香港滞在中、初日に訪れた「FORUM(富臨飯店)」でブランドブランの「クローズリー & エクストラ ブリュット」がオンリストされているのを確認したため、最終日のランチミーティングも無理をお願いして同店で開催することになりました。

香港のパートナーからは「アンチエイジング」をテーマに食事メニューを選ぶようお願いされていましたが、この偉大なシャンパーニュに何を合わせるべきか悩むところです。

アンチエイジングと食事制限の難しさ

そもそもアンチエイジング(老化防止)のための食事には多くの制限があります。現代の理論では以下のような点が挙げられています。

  1. 血糖値を下げるインスリンを出しすぎないようにする(血糖値を上げてはいけない)
  2. 糖化ストレスが増えるから揚げ物はいけない
  3. 動物性タンパク質の摂りすぎは遺伝子を摩耗するから良くない

こうした条件を考えると、「食べてはいけないもの」が多くなり、選択肢が非常に限られてしまいます。また、アルコールもアンチエイジングには控えたほうが良いとされています。

シャンパーニュとのペアリング

今回の料理の中で私がセレクトしたのは、海老を練り込んだ湯葉揚げのスープ仕立てや腸粉、大根餅を揚げたもの。アンチエイジングを意識すると揚げ物が多めではありましたが、それでもシャンパーニュとの相性は抜群でした。

次回は、香港で出会った薬膳スープについて取り上げたいと思います。

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 一般社団法人食の拠点推進機構 評価認証委員/食のプロフェッショナル委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ  

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