

シャンパーニュ事始めは香港から
シャンパーニュと香港の名店での新年スタート
本年もよろしくお願いいたします。
本年は「医食同源」の考え方に加え、ワインや最新の医療情報についても発信してまいります。引き続きご愛顧いただけますと幸いです。
さて、新年早々、ピエールは仕事で香港を訪れました。ビジネスパートナーと訪れたのは、ミシュラン三つ星を獲得している銅鑼灣(コーズウェイベイ)の名店「FORUM(富臨飯店)」です。
この地域では胃腸を冷やすことを嫌うため、シャンパーニュで乾杯することはあまり一般的ではありません。しかし、新年の特別な機会ということで、皆でシャンパーニュを開けることになりました。
選んだのは、日本でも入手困難な人気生産者エマニュエル・ブロシェによるSelectedをセレクト(ちょっとダジャレみたいになってしまいました。)
このキュヴェは、一級村ピエリーのムニエとシャルドネをブレンドしたもの。
この特別なシャンパーニュと共に、超名店の飲茶を楽しむ機会はまさに至福のひとときでした。
シャンパーニュと料理の絶妙なマリアージュ
個人的にはエビを揚げ粉で包んだカリカリの腸粉も格別でしたが特に印象的だった料理は、「FORUM」の名物であるオックステール(牛尾肉)でした。この料理とシャンパーニュとの相性は抜群です。ピノ・ムニエの果実味豊かな甘さと柔らかさがオックステールがマリアージュ的にも最高。
ピノムニエの果実味豊かな甘さと柔らかさが、オックステールの深い旨味と見事に調和し、シャルドネの爽やかな酸味が肉の脂っこさを引き締めてくれました。この料理は赤ワインで楽しむと言うオプションもあったとは思いますが、シャンパーニュの繊細な泡立ちが長時間煮込まれたオックステールの濃厚な味わいを軽やかにしてくれたので、最後まで飽きることなく楽しむことができました。
また、ランチミーティングということもあり赤ワインは選びませんでしたが、現地の作法に倣いジャスミン茶や龍井茶、プーアール茶などのお茶を飲み分けながら料理とシャンパーニュを堪能しました。
お茶にはビタミンCやテアニンなどのポリフェノールが豊富に含まれているため、日本でもお水の代わりにお料理に合わせてお茶をお願いしようと思います。
まずは、自身のレストラン「FAM」でシャンパーニュとお茶のペアリングを提案し、新たな楽しみ方を広めていきたいと考えています。
〔大友“ピエール” 博之〕
日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。
・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 一般社団法人食の拠点推進機構 評価認証委員/食のプロフェッショナル委員
・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ