ドイツ人の健康を守るパン入りスープ
ドイツのクリスマス市場
クリスマス間近になるとドイツではどんな小さな街でもクリスマス市場がはじまるようです。
今回はフランクフルトやその周辺の小さな街をいくつか巡りましたが、二階建てのメリーゴーランドや立派なクリスマスツリーに感動しっぱなし。
どこに行っても変わらずグリュワイン(ホットワイン)を飲みながら、普段は余り食べないようにしているソーセージをたらふく食べていると欲してくるのがお野菜。レストランなら安定のジャガイモが出てきそうなところですが、クリスマス市場にはそのお姿もなく、なんかないかなと思っていたところ目についたのが、グーラーシュ。
グラーシュはビタミンCたっぷり
グーラーシュはハンガリー料理のグヤーシュに起源があると言われていて、お肉とトマトやパプリカなどの野菜を長時間煮込んで作るもの。
パプリカはビタミンCや食物繊維、カリウム、β-カロテン、ビタミンEなど、さまざまな栄養素を豊富に含む野菜ですが、特にビタミンCが比類なきほど豊富なお野菜なのです。
なんとパプリカを半分食べれば1日のビタミンCの摂取量を満たしてしまうほどなのです。
冬は寒くて生野菜のサラダが進まないこともありますが、パプリカのスープならお酒を飲んでいてもスルスルと身体に入りますね。
加工肉であるソーセージの食べ過ぎはアンチエイジング的には良くないなと思いきや、こうしてバランス良く医食同源的にまとまるから郷土料理はやっぱり素晴らしい。
ピエール的には、シナモンがたっぷりのグリュワインとジビエの猪ソーセージのマリアージュがめちゃくちゃ素晴らしくて感動しましたよ!
〔大友“ピエール” 博之〕
日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。
・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 一般社団法人食の拠点推進機構 評価認証委員/食のプロフェッショナル委員
・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ