ビタミンD びたみんでぃー

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ビタミンDとは?

ビタミンDには、ビタミンD2からビタミンD7までありますが、一般的に幅広く知られているのはビタミンD2とビタミンD3です。

ビタミンD2はきのこなど植物性食品に含まれており、ビタミンD3は動物性食品に含まれています。

ビタミンDは脂溶性のビタミンです。また、紫外線を浴びる事によって体内で合成する事が可能であるため、太陽のビタミンとも呼ばれています。

ビタミンDの働きはどのようなものがあるのだろう?

ビタミンDは、様々は働きがあるビタミンです。ここでは、そのビタミンDの主要な働きについて紹介します。 

骨や歯を丈夫にする効果

ビタミンDには、カルシウムの合成に必要なタンパク質の合成を促し、小腸においてカルシウムやリンの吸収を高め、血液中のカルシウム濃度を高めます。さらに、血液中のカルシウムが骨や歯を作るのを助け、成長の促進や丈夫な歯の形成・維持に効果を発揮します。

骨や歯を強くするにはカルシウムだけ取っておけばいいと思っている人も多いようですが、ビタミンDもしっかりとっておかないとカルシウムが体内に吸収されずに排出されてしまうため、骨や歯を強くすることができません。

ビタミンDが不足する状態が続くことで、骨の量が減って骨粗しょう症になる可能性もあるため、骨や歯にとってビタミンDはとても大切な栄養素だといえます。 

糖尿病を予防する効果

ビタミンDとカルシウムの摂取量と糖尿病の発症には相関関係があり、ビタミンDとカルシウムを多く摂取している人の方が、摂取していない人に比べ糖尿病になりにくいという研究結果があります。

また、ビタミンDとカルシウムを多く摂取することで、インスリンの分泌を活性化し、糖尿病の予防効果や生活習慣病の予防効果が期待されています。 

免疫力を高める効果

ビタミンD3は、細胞内で抗菌物質を分泌し、免疫力を高める効果があります。免疫力を高める事で、インフルエンザなどのウイルスに感染するリスクも減少します。

また、近年ビタミンD3が不足することで肥満になりやすい体質になるという事もわかってきました。 

筋力強化にもつながる

最近の研究でビタミンDに筋肉を強くする働きがあることがわかりました。筋力強化は、骨の強化に関連して骨折のリスクを減らします。また、筋力がつくことによって転倒による骨折のリスクも軽減する事ができます。

ビタミンDの目安摂取量はどれくらい?

1日のビタミンDの目安摂取量は成人男性・成人女性ともに5.5㎍となっています。また耐容上限量は50㎍に設定されています。

ビタミンDを多く含む食材は、きくらげやしめじ、しいたけなどのキノコ類やイワシ、サケ、カツオなどの魚介類です。ビタミンDは脂溶性ビタミンであるため、脂質を含む動物性食品からの方が吸収効率はいいのですが、植物性食品であっても油で調理したものであれば吸収効率を高める事ができます。

ビタミンDが不足すると?

ビタミンDは私たちの体にとって欠かせない栄養素の1つです。もしビタミンDが不足するとどのような影響があるのでしょうか?

考えられるのが低カルシウム血症です。カルシウムだけを摂取していてもビタミンDがなければうまく吸収されず、低カルシウム血症になってしまいます。低カルシウム血症によって、骨の軟化が起こり、骨軟化症になります。小さい子供の場合は成長障害、高齢者の場合は骨粗しょう症になるリスクもでてきます。

ビタミンDを過剰摂取してしまうと?

ビタミンDは脂溶性ビタミンであるため過剰摂取してしまうと腎機能障害や食欲不振などの体に悪影響が出ます。

サプリメントなどでビタミンDを摂取する場合は過剰摂取に気をつけましょう。

関連するカテゴリ

関連する記事はこちら