美味しい蟹のスープはなぜ人の心を溶かすのか
楽しい食事こそが免疫力アップに大切!!
函館の名店「田ざわ」さんから頂いた贅沢なズワイガニで何品か作ったので、今日から数日は蟹メニュー。
まずは全てのお料理のベースとなるスープ作りから。
身を取り出した蟹の殻をフライパンで乾煎りし、少しずつお水を足しながら風味を抽出させていきます。
雑味が出るので無理に潰したりはしないでね!
カリウムたっぷりのお出汁でムクミ知らず
今回は蟹のお出汁とは別に鯛のあら、甘海老と野菜の切れ端からとったスープも作り、1:2でブレンドしてスープ仕立てに!
野菜の切れ端をたっぷり、ゆっくり煮込んだお出汁はカリウムたっぷりになるので、スープを飲んでも塩分を排出してくれてムクみにくくなります。
蟹の身とともに具材となるキノコは舞茸、椎茸、しめじ、ヒラタケをくつくつと火を通して最後に蟹の身をほぐして乗せれば完成。
キノコには水溶性食物繊維も不溶性食物繊維もたっぷり。
腸を健康にしてくれます。
また蟹の殻にも不溶性食物繊維のキチン、キトサンが含まれており体内の有害物質をデトックスして免疫を高め、人間の自然治癒力を高める作用があります。
幸せホルモンと言われているセロトニンは80%以上が腸で作られていると言われています。
ということで、蟹スープで腸内環境を整えると、憂うつな気持ちを明るくしてくれるはず。
蟹とキノコのパワーに加えて田ざわさんからの嬉しいお心遣いもあって、暗くなりがちな気持ちが明るくなりました。
なによりも楽しいお食事こそが免疫力アップに大事ですよね!
〔大友“ピエール” 博之〕
日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。
・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 一般社団法人食の拠点推進機構 評価認証委員/食のプロフェッショナル委員
・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ