身体のサビを取り除く「赤キャベツ」 あかきゃべつ

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赤キャベツはアブラナ科アブラナ属のキャベツの一種で、レッドキャベツや紫キャベツとも呼ばれ、一般的なキャベツよりも少し小ぶりで葉の色が表も裏も綺麗な紫色をした品種です。

赤キャベツは綺麗な球形になるものが多く、密に硬くしっかりと巻いています。品種などにもよりますが、葉は一般的なキャベツよりも厚みがあります。食べた時に少し苦味が感じられるかもしれません。

元々はヨーロッパで普及していた野菜ですが、現在、年間消費量が一番多いのは日本だと言われています。

赤キャベツは産地を変えながら通年市場に出回っています。春撒きと秋撒きがあり、品種にもよりますが、平地の露地栽培でしっかりと巻いた物が作れるのは冬の収穫の時期です。

栄養素

特徴のある栄養素といえば、普通のキャベツと同じく、ビタミンCとビタミンUです。ビタミンUは、キャベツ特有のビタミンで、正式名称は塩化メチルメチオニンスルフォニウムクロライド (MMSC)、別名「キャベジン」と呼ばれます。胃腸薬の名前として有名で、その名の通り、胃腸を保護する働きがあります。

特に赤キャベツは、普通のキャベツに比べ、ビタミンC1.5倍多く含まれます。紫色の成分はアントシアニンというポリフェノールで、老化やガンの素になる活性酸素が作られるのを防ぐと言われているため、最近注目されている成分です。

赤キャベツの主な栄養成分(可食部20g当たり  サラダ1杯分)

エネルギー・・・6kcal
ビタミンC・・・13.6mg
食物繊維・・・0.6g

効能・効果

東洋医学の面では、普通のキャベツも赤キャベツも、効能はほとんど変わりません。

胃の働きを整える・・・胃もたれ、胃痛、ゲップ、消化不良など、胃のトラブルを改善します。

腎機能を回復させる作用・・・腎臓には、成長や発育、老化のスピードを調節する働きがあると言われているため、子どもの成長促進、アンチエイジング、スタミナ不足の解消などの効果が期待できます。

東洋医学的側面

・寒熱:平(体を温めも冷やしもしない)
・昇降・収散・潤燥:収(気を体の内に収める作用)
・臓腑:肝・胃・腎
・五味:甘(補い滋養する作用)
・毒性:なし

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

芯をくり抜き、湿らせたキッチンペーパーを詰めて冷蔵庫の野菜室で保存します。冬は、新聞紙などでくるみ、冷暗所にて保存します。

赤キャベツのもつアントシアニンは酢と相性が良いため、ザワークラウトや甘酢和え、コールスローなどがおすすめです。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

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