お肌にハリを与える「カリフラワー」 かりふらわー
カリフラワーは花野菜とも呼ばれ、白い部分はつぼみが集まったものです。カリフラワーはブロッコリーが突然変異して白く変化してできた野菜です。
代表的な白いカリフラワーは「ホワイトスノー」という品種ですが、最近では、つぼみが紫色の「バイオレットクイーン」、オレンジ色の「オレンジブーケ」、黄緑色で先のとがった「ロマネスコ」など鮮やかな色や独特の形状をした品種も生産されています。
カリフラワーは通年出回っていますが、冬場の11月から3月に甘味が増し、旬を迎えます。
栄養素
カリフラワーには疲労回復や美肌作りに欠かせないビタミンCが豊富です。カリフラワー100gを食べることにより、一日に必要なビタミンCのおよそ半分が補えます。また、カリフラワーのビタミンCは加熱しても壊れにくい性質があります。
カリフラワー特有の成分MATS(メチルアリルトリスルフィド)やイソチオシアネートには高い抗酸化作用があり、動脈硬化の予防やアンチエイジングなどに効果があります。
カリフラワーの主な栄養成分(可食部100gあたり 小さな房10個ほど)
・エネルギー……27kcal
・炭水化物……5.2g
・食物繊維……2.9g
・ビタミンB2……0.11㎎
・ビタミンB6……0.23mg
・葉酸……94㎍
・ビタミンC……81mg
・カリウム……410㎎
効能・効果
美肌、美白効果:カリフラワーに多く含まれるビタミンCには肌にハリを与えるコラーゲンの生成を促進する働きがあり、美肌づくりに役立ちます。また、シミの原因となるメラニン色素の合成を阻害し、美白効果をもたらします。
抗酸化作用:カリフラワーに含まれる成分「イソチオシアネート」は抗酸化作用が高く、動脈硬化の予防や活性酸素の増加を抑制する働きがあります。カリフラワー特有の成分「MATS」(メチルアリルトリスルフィド)には、動脈硬化や血栓を予防する効果があります。
免疫力を高める:ビタミンCには免疫力を高める働きがあり、風邪や口内炎、感染症の予防などにも効果があります。
便秘の予防:カリフラワーに含まれる食物繊維には便秘を予防し、便通を整える働きがあります。
東洋医学的側面
・寒熱:平(体を温めも冷やしもしない)
・昇降・収散・潤燥:潤(体を潤す性質)
・臓腑:脾、腎、胃
・五味:甘(補い滋養する作用)
・毒性:無毒
五臓のバランスを調節し、虚弱体質や体力の低下を改善する働きがあります
気の巡りを良くして体に溜まった老廃物を排泄する作用があります
胃腸の機能を改善し、栄養を吸収する力を高めます。また、胃もたれや食欲不振を解消します
関節を丈夫にし、動きを滑らかにする働きがあります
物忘れを予防し、脳の老化を防ぐ働きがあると考えられます
耳鳴りを改善する働きがあるといわれています
栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法
白いつぼみがぎっしりと密集していて、ずっしりと重みがあるものを選びましょう。(古くなるとつぼみが開いてきます)また、茎が伸びすぎていないものが新鮮です。
変色しやすいので、茹でてからペーパータオルで包み冷蔵庫で保管します。あらかじめ小分けしておくとすぐに使えます。
茹で湯に小麦粉を溶いて入れると沸点が上がり、茹で時間を短縮できます。また、小麦粉が表面をコーティングするため旨味や栄養を逃さず、美味しく調理できます。
長期保存する場合は、茹でたものを保存袋に入れ、冷凍庫で保管しましょう。