

皮膚炎や虫刺されにも「はっか(薄荷)」 はっか
ハッカは、葉をもむだけでスーとするような清涼感がありますが、これはハッカを代表としたハーブ類に含まれるオイルの中で、ハッカ草に含有する「ハッカ油」という精油によるものです。
ハッカの旬は6~9月頃です。5月から6月あたりに収穫されたものは、初積みと呼ばれ、最も風味が強いとされています。栄養素
ハッカの主成分はメントールで、医薬品の材料として使用され、健胃作用、抗菌作用、鎮静作用、血管収縮作用があります。また、メントンは、粘液分解作用や抗ウイルス作用を持ち、メントフランは、去痰作用(きょたん)を持ち、強壮作用を持つサビネンが含まれています。リラックス効果のあるリモネンも含まれています。
ハッカの主な栄養成分(可食部100gあたり)
・脂質・・・・・・・・0.9g
・ナトリウム・・・・・31㎎
・カリウム・・・・・・569㎎
・炭水化物・・・・・・15g(食物繊維8g)
・蛋白質・・・・・・・3.8g
・ビタミンA・・・・・4248IU
・カルシウム・・・・・243㎎
・ビタミンC・・・・・31.8㎎
・ビタミンB6・・・・0.1㎎
・鉄分・・・・・・・・5.1㎎
・マグネシウム・・・・80㎎
効果・効能
消化不良の改善効果:メントールには胃の働きを活発にする働きがあります。
リラックス効果:鎮静作用があるハッカには、リラックス効果のあるリモネンが含まれています。
殺菌・消毒効果:ハッカは抗菌作用を持ち、皮膚炎や虫刺されのかゆみを抑える効果があります。
痛みを緩和する効果:打ち身や肩こりにも、ハッカ油を塗ると改善に効果があります。
東洋医学的側面
・寒熱:涼(穏やかに体の熱を冷ます)
・昇降・収散・潤燥:昇(気や熱を上昇させる)・散(気を体の外へ出す作用)
・臓腑:肝 肺
・五味:辛(発散・気を巡らせる作用)・甘(補い滋養する作用)
・毒性:なし
胃腸の働きを回復
花粉症の緩和
ハッカの栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法
ハッカの葉は乾燥させて乾燥材とともに密封容器に入れて保存して下さい。
葉を水でさらした後、ぬらしたペーパータオルでくるみ、密封出来る袋などに入れて冷蔵庫の野菜室で1,2週間保存する事が出来ます。冷凍にすればさらに長く保存できますが、冷凍すると多少香りが飛んでしまいます。
荒く葉を刻んで、オリーブオイルなどに漬けて保存できます。また、製氷皿に一枚ずつ葉を入れて水を凍らせればハッカの香りの氷が出来ます。