ニャンコでもわかる乳糖不耐症

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DRピエール
ところで疲労感以外になんか症状はありませんか?

ニャンコ
そういえば、最近お腹がゆるくなることが多くて困ってます。
お腹も痛いことが多いんです。特にフランス料理を食べすぎると、夜お腹が痛くなって寝れないから。
疲れはそれが原因かなと思っています。

DRピエール
フムフム。他には?

ニャンコ
おならも多くてお腹の張った感じが多いかも。

DRピエール
ところでニャンコちゃんはおいくつですか?

ニャンコ
今年、二十歳になります。

DRピエール
えっ?ということは未成年とお酒を飲んでいたということ?
…ヤバいな(-_-;)

ニャンコ
なんで年なんか聞くんですか?

DRピエール
乳糖不耐症が気になって。
実は僕も乳糖不耐症だからなんだけどね。

ニャンコ
乳糖不耐症?

DRピエール
乳糖不耐症とは、牛乳などの乳製品に含まれている主要な糖であるラクトース(乳糖)を消化できず、さまざまな消化器症状を引き起こす病気です。

ニャンコ
ラクトース?ピエール先生、私は100%混ざりっけなしのネコですよ。ネコが牛乳が飲めないなんて話聞いたことありませんよ。

DRピエール
まぁまぁ話を聞いてご覧なさい。
ラクトースは、ラクターゼという小腸にある消化酵素によって、グルコースとガラクトースの2つの糖に分解され、小腸から吸収されます。
乳糖不耐症は、このラクターゼの不足あるいは欠損によって引き起こされます。

ニャンコ
私は消化できないはずはないですよね。

DRピエール
人は皆生まれつきラクターゼおよびラクトースを消化する機能を備えています。
ラクターゼの欠乏は、小児期に発症するように遺伝的に組み込まれているか、あるいは腸の病気によって破壊されてしまうことで生じます。

ニャンコ
生まれつきだけじゃないんだ!

DRピエール
通常、遺伝によるラクターゼの欠乏は5~21歳頃に起こります。
なので21歳以降に乳糖不耐症が生じた場合には、遺伝以外の何らかの原因によってラクトースの消化が妨害されていると考えられます。

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