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偉大なワインの作り方と人間の予防医療の類似性

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希少なワインと松茸で人間の予防医療を考える

今回、久しぶりに、大変希少なワイン達をブラインドでいただきました。
ワインだけでなく、松茸尽くしのお料理も素晴らしかったです。

さて、2010年以降のワインは昔とは個性が異なったような気がしています。
その理由の一つとして、ワインメーキングにおけるプロセスが変わり、ブドウの質が変わっていることにも起因していると考えます。

ワインの生育管理と人間のアンチエイジングの類似性

実はワイン作りのキャノピーマネージメントと人間の細胞のアンチエイジングにおけるアプローチには似ているようにも感じています。
キャノピーマネージメントとは、植物の成長を最適化するために枝や葉の配置を調整し、光合成や健康を最大化すること。

人間のアンチエイジングにおいても、細胞の健康を最適化するために過剰なストレスや老化によるダメージを避けることが重要。
食事、運動、睡眠などのバランスを整えることで、幹細胞やDNA修復機能が活性化され、細胞の再生能力が高まります。
適切な「剪定」=有害な要素の排除とも取れるので、人間のアンチエイジングにおいても、体にとって有害金属や食べ過ぎで不必要なものをデトックスすることとも共通しています。

私の結論としては、細胞を元気にさせる方程式は人間もぶどうも同じということ。

作りが洗練されることで最近のワインは欠点もなくキラキラなものが多いのですが、どこか不完全でありつつも憎めない魅力があった昔のワインが懐かしいのは私だけではないのではないでしょうか。

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 一般社団法人食の拠点推進機構 評価認証委員/食のプロフェッショナル委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ  

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