セレンとオマールの深〜い関係

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セレンはどのような物質?

たっぷりのオマール海老と、丁寧に下拵えされた色とりどりのお野菜。
これ以上ない美しさで、これからのコースの始まりにワクワク感が最高潮へ!


さて、このオマール海老には注目の栄養素が「セレン」に含まれてます。

セレンという名前を聞いてピンと来る方は少ないと思います。他のミネラル類と比較しても、知名度で言えばそれほど高くはないでしょう。
セレンは1817年に発見された元素で、名前はギリシア語から取っています。
古くは毒性の強い危険な元素として知られていましたが、最近では人間にとって必須の微量元素であることが判明し認識が変化しました。
セレンは人間の体内で酵素やたんぱく質の一部を構成し抗酸化反応において深く関わっています。

セレンを摂取する際に注意することは、必要量と中毒量の差がとても小さいため、サプリメントから摂取する場合は過剰摂取にならないように気を付ける必要があります。日常的な食生活を送っていればセレンが不足することはめったにありません。

セレンの役割は大きく以下の4つ

1. 抗酸化作用
2. 成長と生殖サポート
3. がん予防
4. 有害物質のデトックス

老化の原因である酸化とはサビのこと。
細胞の膜に含まれる不飽和脂肪酸はサビされやすく、酸化されると過酸化脂質という有害な物質に変わって老化を進めます。このサビを抑えることを抗酸化作用と言います。
また水銀、鉛などの有害な物質を体内から消すメタロチネインという物資をサポートするデトックス作用も期待できます。

発育と生殖にも必須なので、元気な赤ちゃんが欲しい周産期のお母さんやお父さんにも必要不可欠。不足すると卵子や精子にも元気がなくなったりするかもしれません…。

セレンは癌の予防にも効果的。
ビタミンEと一緒に摂るとより効率よく体内に吸収されるので、キャベツやインゲン、人参などと一緒に食べられるこのテリーヌはアンチエイジングとしても最高の一品ということ。

セレンは鰹節や粉からしなどにも豊富ですので気になる方はお食事に取り入れてみてくださいね。

ちなみにシェイノは乳製品が食べられなくなってしまったピエールが安心して出かけられる数少ないフレンチレストラン。
今回も、通常のテリーヌをDr.ピエール用に乳糖フリーバージョンでご対応くださいました!

シェ イノ
東京都中央区京橋2丁目4−16

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
 渋谷セントラルクリニック代表
 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ 

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