
ボルドーと東洋が交わるワイン「コス・デストゥルネル
ボルドーのシャトーと東洋の仏塔
きらびやかな銀座、数寄屋橋のビル群を眺めながら、グラスの向こうにあるラベルへと視線を落とします。
そこに描かれているのは、ボルドーのシャトーにしては異質とも言える仏塔。
このワインは、Cos d’Estournel 1993。
いわゆる「スーパーセカンド」と呼ばれる存在です。
マーケティングの天才であった初代オーナーは、インドへのワイン輸出で大成功を収め、一躍「ボルドーのマハラジャ」となりました。その影響で建てられた東洋式の仏塔は、西洋式のシャトーが立ち並ぶこの地において、格別な存在感を放っていました。

古樹メルローとマリアージュの妙
ブレンド比率の高いメルローは、カベルネ・ソーヴィニヨンに植え替えるシャトーが大半だった中、長い年月をかけて大切に育てられてきた古樹のものです。
果実味にどこか懐かしいようなオリエンタルなアロマを感じるのは、こうした歴史や環境によるものかもしれません。
同じく和と洋の完璧な取り合わせである、絶品の「エビカツサンド」とのマリアージュ。
Dr Pierreの定番です。

〔大友“ピエール” 博之〕
日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。
・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 一般社団法人食の拠点推進機構 評価認証委員/食のプロフェッショナル委員
・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ


