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腸内環境を整える「そら豆(空豆)」 そらまめ

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そら豆は、漢字で空豆と書きますが、これはサヤが空に向かって伸びる姿に由来しています。

そら豆は、たんぱく質、ビタミン、ミネラルなどを豊富に含み栄養価に富んだ食品です。
完熟前の緑色の柔らかい実を食べることが多いですが、完熟してさせたものを乾燥させて用いる場合もあります。

乾燥そら豆は一年中食べられますが、生鮮食品としてのそら豆の旬は4月から6月になります。。

栄養素

そら豆はタンパク質と炭水化物が主成分です。

ビタミンB1、B2、葉酸などのビタミンB群やビタミンCなどのビタミンや、鉄、銅、亜鉛、カリウムなどのミネラルが豊富に含まれています。

腸内環境を整える効果がある食物繊維が豊富に含まれています。

そら豆(乾燥)の主な栄養成分(可食部100gあたり)

たんぱく質・・・26.0g
カリウム・・・1100mg
・・・5.7mg
銅・・・1.20㎎
亜鉛・・・4.6㎎
ビタミンB1・・・0.50mg
ビタミンB2・・・0.20mg
葉酸・・・260μg
食物繊維・・・9.3g

効能・効果

便秘解消:食物繊維を多く含んでおり、腸内環境を整える効果があります。そら豆に含まれる食物繊維は、不溶性の食物繊維なので便の量を増やし、排便を促します。

貧血予防:鉄分を多く含んでいるほか、赤血球の生成に必須の葉酸を多く含んでいるため貧血予防に効果があります。

高血圧予防:カリウムを豊富に含んでいるため、余分なナトリウムを排泄し体内の水分量を調節して高血圧を予防します。また、マグネシウムには血圧を調節する効果があります。

肌荒れ予防:若いそら豆は抗酸化作用のあるビタミンCを含んでいるほか、ニキビや湿疹を防ぐ効果がある亜鉛を多く含んでいるので肌を健康に保つ効果があります。

疲労回復:糖質、脂質、タンパク質の代謝に必須のビタミンB1、B2を多く含んでいるためエネルギー代謝を活発にします。特にビタミンB1は疲労物質である乳酸を代謝するため、疲労回復に効果があります。

東洋医学的側面

・寒熱:平(体を温めも冷やしもしない)
・昇降・収散・潤燥:収(気や熱を上昇させる)・嶮
・臓腑:胃・脾
・五味:甘(補い滋養する作用)
・毒性:アレルギー源性

脾胃の機能を正常にして、気を補充します
渇きを改善します

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

乾燥そら豆以外の生鮮食品のそら豆は鮮度の低下が早いため、早めに食べるようにしましょう。また、食物繊維は特に皮や薄皮の部分に豊富に含まれているので、柔らかいものは皮ごと食べるようにしましょう。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

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