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脂肪分の少ない良質なタンパク質「 カレイ(鰈)」 かれい

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カレイはヒラメと同じように良質なタンパク質を多く含んでおり、脂肪分も少なくヘルシーな魚と言えます。種類や地域によって異なりますが、カレイの旬は秋から冬にかけてです。

東洋医学的には潤いの性質があり、胃や腸にも優しい食材とされています。
DR大友はカレイの揚げおろし煮が好きでしたが、糖化ストレスが高いことが分かってからはカレイの煮つけを良く食べます。

栄養素

カレイにはビタミンB2がたっぷりと含まれています。
ビタミンB2は、三大栄養素である炭水化物脂質タンパク質を体内でエネルギーに変える重要な働きをしています。

ビタミンB2は、三大栄養素である炭水化物脂質タンパク質を体内でエネルギーに変える重要な働きをしています。

そして、カレイには、神経の働きを正常に保つために必要な栄養素であるビタミンB12も大量に含まれています。
ビタミンB12は、貧血予防に効果があるほか、DNAやタンパク質の合成を助け、様々な代謝に必要な酵素を補助する役割をしています。

その他、骨や歯の成長に欠かせないビタミンDも多く含まれ、成長期の子供にも積極的に摂取するのがおすすめです。
ミネラルの一種であるセレンも多く含まれ、抗酸化作用によりがん防止や老化防止に効果があります。

マガレイの栄養成分(可食部100g本あたり)

・ タンパク質・・・19.6g
・ カルシウム・・・43mg
カリウム・・・330mg
・ ビタミンB12・・・3.1μg
・ ビタミンD・・・13μg
・ ビタミンB2・・・0.35mg

効能・効果

動脈硬化予防:タウリンやビタミンEに、血中コレステロール値を下げる働きがあります。

生活習慣病予防:ミネラルの一種であるセレンに抗酸化作用があり生活習慣病予防に効果があります。

疲労回復:ビタミンB1が体を動かすための補酵素を運搬し疲労回復や夏バテに効果的です。

骨形成:ビタミンDが血中のカルシウムやリンと結びついて骨の形成をサポートします。

東洋医学的側面

・ 寒熱:平(体を温めも冷やしもしない)
・ 昇降・収散・潤燥:潤(体を潤す性質)
・ 臓腑:脾、胃
・ 五味:甘(補い滋養する作用)
・ 毒性:なし

消化機能を改善する
気虚、血虚を改善する

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

生カレイを12日以内に食べきれない場合は、冷凍保存をします。
下処理が済んだら、保存する前に水洗いをし、キッチンペーパーで水気をしっかり拭き取ります。
その後、空気に触れないようにラップで包み、密閉容器に入れて保存します。

カレイはグリシン、アラニン、グルタミン酸などの良質のたんぱく質が多く、また皮にはコラーゲンが多く含まれています。

煮つけにすると栄養を余すことなく吸収できます。また、唐揚げは、じっくり加熱すると骨までおいしく食べられるのでカルシウムの補給にピッタリです。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

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