オマール海老はもしかしてデトックスに良い!?
オマール海老にはデトックス効果がある
渋谷4丁目の閑静な住宅街にたたずむ300坪の敷地と歴史ある洋館。
シェイノの流れを汲むフレンチ、マノワール・ディノが残念なことにこの春で営業を終了してしまうと聞いたのは去年の年末。
別れを惜しみつつお食事をいただきにあがりました。
アミューズに次いで供されたのは、息を呑むような美しさの前菜。
実はこのお料理には、一つ一つにオマール海老が使われている。
爪やミソ、殻とその全部位の美味しさを余すところなく味わえるオマールづくし。
フランス語でオマール、英語ではロブスター。
高級食材の代名詞のような存在だけど、分類学的にはザリガニの仲間。
ザリガニが川や湖のような淡水に住むのに対して、海水に住んでいるのがオマール。
生育環境によって料理での扱われ方が大きく変わってしまう。。。育ちはやはり大事なのね。。
食事からがんを予防する
オマール海老に多く含まれる栄養素でDr.ピエールが注目するのは「セレン」と「キチン」。
セレンは抗酸化に欠かせない微量元素。
脂質やたんぱく質をエネルギーに変えるミネラルの一種で、ビタミンEと一緒に働くことで体内の抗酸化の働きをコントロールしています。
また、セレンは水銀などの有害金属を体内からデトックスするのにも重要。
予防医学の観点からはセレンが食事などから十分にとれている人は前立腺がんになる危険性が低いというアメリカの研究報告も。
ちなみにキチンは食物繊維と似た働きをするので、こちらもデトックスに有効。
消化管の有害物質の排出を促すこともあり、大腸がんの予防に効果的です!
オマールは内臓ごと脱皮をするという性質を持っているため、理論上は老衰によって死なない「不死身の生物」。
これだけ美味しいオマールを堪能したので、Dr.ピエールもその長生きパワーにあやかれているに違いないと信じたい。
東京都渋谷区渋谷4丁目1−13
〔大友“ピエール” 博之〕
日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。
・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ