欠乏症 (鉄) けつぼうしょう
鉄の欠乏は栄養欠乏症の中で最も多くみられます。
鉄不足は食品からの鉄の摂取不足や出血による鉄の喪失、吸収障害などが原因として考えられます。
食品からの摂取不足は摂取する食品に含まれる鉄の量が少ない、摂取する食品自体の量が少ない、摂取した鉄の吸収に影響を与える物質の過剰摂取などによって起こります。
鉄が不足した際の代表的な症状は貧血です。
鉄欠乏性貧血は日本人の貧血患者のうちの約7割、女性全体の約1割が該当するとされています。
摂取不足による貧血の他にも、激しいスポーツをすることで大量の汗とともに鉄も失われるため鉄が不足することもあります。
特に成長期の学生などの場合筋肉や血液を作るために鉄が必要とされるため、激しいスポーツをすることで貧血に繋がるリスクが高くなります。
そのため激しいスポーツを行なっている場合には日頃から鉄を多く摂取することが重要と言えます。
貧血の主な症状は以下の通りです。
・顔色が黄色っぽくなる
・爪の色が白っぽくなる
・動悸
・息切れ
・めまい
・頭痛
・全身の倦怠感
・疲れがとれにくい
この様な症状が起きたら貧血の可能性が疑われます。
重度になると爪が窪んだり失神するなどの症状も起こります。
貧血は免疫の低下を引き起こして様々な疾患を引き起こしてしまう可能性があります。そのため重症化する前の早めの対処が必要になります。
貧血の予防法として、タンパク質、ビタミンC、鉄を多く摂取する方法があります。
それを踏まえ毎日の食生活の際の栄養バランスに気をつけることが重要と言えます。