新米をシンプルに味わう至福の時

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新米が主役の食卓

一見するとがメインのように見えますが、私にとって今回の主役は新のご飯。

その柔らかさやみずみずしさは、炊き込みご飯や混ぜご飯にするのではなく、白米としてシンプルに味わうのが何よりのご馳走だと感じたからです。口に含むと、新米ならではの甘みと旨みが広がり、鼻に抜ける豊かな香りに幸せを感じました。

この日に使われていたお米は、新潟県南魚沼郡で作られた無農薬のコシヒカリです。
ミシュラン三つ星を13年にわたって獲得している神田シェフが、他のレストランのシェフやスタッフと共に行う、無農薬での米作りNPO「FUUDO」の活動の一環です。

私も今年6月にその作業に参加させてもらいました。
自身が田植えをしたことを思い出しながらいただくお米の味は、格別でした。

栄養と新米の特徴

お米は糖質として避けられがちですが、実は日本人が最も食物繊維を摂取している源なのです。

キャベツやレタスなどの野菜、ごぼうなどの根菜類と比べると、白米100gあたりの食物繊維は0.5gと少ないのですが、その分量を多く摂っているためです。

今年は8月の猛暑のおかげで、長雨で遅れた生育を取り戻すことができ、出来が良いとのことです。
猛暑の年のお米は、表面に張りがあり、中は柔らかめなのが特徴です。

ちなみに、新米とは「秋の収穫後、年内いっぱいに精米され包装されたお米」を指します。年内はまだ、この美味しさを何度も味わうことができます。

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 一般社団法人食の拠点推進機構 評価認証委員/食のプロフェッショナル委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ  

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