ニャンコでもわかる乳糖不耐症

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ニャンコ
でもなんで乳糖不耐症になったんだろう。
ネコ族が牛乳ダメなんてお嫁に行けなくなっちゃうかも。。

DRピエール
ラクターゼが不足あるいは欠損する原因は大きく分けて、先天性、二次性、遺伝子のプログラムの3つの原因に分類されます。
先天性、つまり生まれつきラクターゼが欠損する原因となるのは、遺伝子が突然変異した場合です。
ラクターゼの産生に関わる遺伝子の欠損や、ラクターゼの産生を抑える遺伝子が過剰に働いてしまうような突然変異が起こることで、ラクターゼを作ることができなくなってししまいます。

ニャンコ
???

DRピエール
ちょっと難しかったかな?
先天性のラクターゼ欠損が起こることは非常に稀で、この場合生まれた直後から乳糖不耐症となります。

ニャンコ
それなら分かる。

DRピエール
二次性は、生まれつきの遺伝子変異ではなく、もともとはラクターゼを生産する能力が十分あったものが、何らかの原因によって分泌量が低下してしまうものです。具体例として、セリアック病などの病気が有名です。こうした疾患によって、小腸の細胞が壊れてしまうと、消化酵素の正常な分泌が行われなくなります。

ニャンコ
セリアック病。先生には言わなかったけど、実は新しい彼と北イタリアを旅してたのね。
その時にお腹が痛くて毎日毎日寝られなかったの。
関係ある?

DRピエール
北イタリアで美味しいミルクチーズを楽しんだのかな?
そんなこともあるかもね。。

ニャンコ
乳糖不耐症が前から分かってたら。
毎晩お腹が痛いって言ってたから、彼氏にそんなに俺が嫌いなのかと問い詰められて。。
こんなに大好きなのに。

DRピエール
ニャンコちゃん、彼氏いるんだ。
ちょっとショック。どこ生まれのネコ?

ニャンコ
彼はイタリア出身よ。
浅草に旅行に来ているときに出会ったの。

DRピエール
実はね、人種も関係しているのだよ。というのも乳糖不耐症の最も一般的な原因は、遺伝子のプログラムによるものだからなのね。
このプログラムはによってラクターゼの産生量が低下します。

ニャンコ
イタリアネコは強いの?

DRピエール
人種によってその程度が異なり、アジア人では頻度が高く、一部の地域では成人の90%以上が関与しているといわれています。一方、ヨーロッパ系の人ではラクターゼの産生量が低下している割合は約5%です。このように、人種によって乳糖不耐症の罹患率にはばらつきがあります。

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