① 女性は閉経後に尿路結石は増えるという話

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【Dr.大友とDr.小池の対談動画はこちらをclick】

Dr.大友
渋谷セントラルクリニックエグゼクティブディレクター

今日はJR東京総合病院泌尿器科部長のDr.小池に尿路結石についてお伺いしたいと思います。

Dr.小池
JR東京総合病院泌尿器科部長

よろしくお願いします。

Dr.大友
外来をされていて尿路結石の患者さんは多いですか?

Dr.小池
最近は増えていますね。

Dr.大友
そうでしたか。ちなみにどれくらい増えているのでしょうか?

Dr.小池
昔に比べて3倍くらいに増えていると言われています。

Dr.大友
昔とはどれくらい昔ですか?

Dr.小池
だいたい50年ぐらいです。

Dr.大友
50年で尿路結石にかかる人が3倍になっている。それは結構な人数ですね。

Dr.小池
そうですね。

Dr.大友
どれぐらいの人が尿路結石になるのですか?

Dr.小池
男性の場合、大体10人に1人ぐらいの割合で罹患すると言われています。
さらに半分の人が再発すると言われていますので、男性とっては馴染みのある疾患になると思われます。

Dr.大友
なるほど。
それでは女性の尿路結石はどうですか?

Dr.小池
女性は男性ほど尿路結石にかかる人は多くはないです。ただ閉経するとほぼ男性と同じぐらいの罹患率になると言われています。

Dr.大友
女性は閉経すると尿路結石になりやすくなる。

Dr.小池
はい、そうです。

Dr.大友
確か尿路結石は色々な種類の‘石’があると勉強したような記憶があります。
ざっくりとした原因はありますか?

Dr.小池
お食事の変化によるもの、また最近では温暖化による脱水が原因でなりやすくなると言われてます。そういった意味では環境的な要因が強いと思います。

Dr.大友
今年の夏も凄まじく暑いので、汗をかいて気がつかないうちに身体の中に石ができやすくなっていると言うことですね。

Dr.小池
はい、そう言うことです。

Dr.大友
お食事はどうですか?

Dr.小池
尿路結石の種類は色々ありますが、大きくシュウ酸結石と尿酸結石の二つに分けられると言って良いと思います。

Dr.大友
尿酸結石と言うとやはりメタボリックシンドロームとかそういうものとも関係しているのでしょうか?

Dr.小池
そうですね、非常に関係しています。メタボリックシンドロームの方は結石になりやすいです。

Dr.大友
メタボリックシンドロームの方が尿路結石になりやすいとすると肥満の人はなりやすいかもしれないと言うことですか?

Dr.小池
そうですね。

Dr.大友
メタボリックシンドロームの方が多いということは血圧が高い人も

Dr.小池
なりやすいかもしれないですね。

Dr.大友
しつこいですが、糖尿病の人も

Dr.小池
はい、なりやすいかもしれません。

Dr.大友
尿路結石になるとどんな症状が出ますか?

Dr.小池
症状は腰に出ます。
あとは石がある場所にもよりますが、膀胱に近い下の方に降りてくると下腹部痛とか膀胱炎のようにトイレにしょっちゅう行きたくなる症状がでます。

Dr.大友
なるほど。このあとは症状について詳しくお伺いしたいと思います。

 

大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

日本抗加齢医学会専門医、日本麻酔科学会専門医、日本医師会認定産業医、国際抗加齢医学会専門医(WOSAAM)

免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、再生医療、運動療法を取り入れた新しい統合医療をベースにした診療で著名人にもファンが多い。最先端の西洋医学に通じている一方で、「鍼治療の魔術師」と呼ばれるほど鍼治療の名手で東洋医学にも造詣が深い。

またワインと健康食の愛好家しても名高く、ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュのワイン騎士団から名誉ある「シュバリエ」を叙任されているほか、料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有する美食家が集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会の「オフィシエ」でもある。

小池祐介 JR東京総合病院泌尿器科部長

日本泌尿器科学会専門医指導医、泌尿器腹腔鏡技術認定医、日本排尿機能学会認定医、がん治療認定医、日本臨床腎移植学会腎移植認定医

趣味は90年代洋楽ロック鑑賞となかなか上手くならないゴルフ

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