① 男性更年期 50代の30%が男性更年期って知ってました?

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Dr.大友とDr.小池の対談動画はこちらをclick

Dr.大友(渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター)
今日はJR東京総合病院泌尿器科部長の小池先生と男性更年期についてお話をさせて頂きたいと思います。
男性更年期というのは知っている人は知っているし、知らない人は知らない病気というか症状だと思いますが。

Dr.小池(JR東京総合病院泌尿器科部長)
そうですね。

Dr.大友
どうですか、外来しているとそういう方はいらっしゃいますか。

Dr.小池
LOH症候群ではないかといらっしゃる方はあまりいらっしゃらないのが現実ですが、最近ではメディアで取り上げられていることも多いので増えてきています。

Dr.大友
そもそも男性更年期は何が原因なのですか。

Dr.小池
加齢とともに男性ホルモンの分泌が低下してきてしまうので、一般的に50代で3割、70代では7割の人が経験するといわれています。
非常に一般的なことなので病気とは違うかもしれませんが症候群といわれています。

Dr.大友
要するに女性であれば女性ホルモンが減って更年期になるということはよく知られていますが、男性でも男性ホルモンが減ることによって男性更年期になることがある。

Dr.小池
そうですね。

Dr.大友
僕も男性更年期をよく診ますが、女性だと閉経で女性ホルモンが減少して実感される方がいます。
男性だと違う動態というか男性ホルモンの減り方が違いますね。

Dr.小池
ゆっくり少しずつ減っていくパターンが多いです。

Dr.大友
本人は気づいていないかもしれません。

Dr.小池
そうですね。

Dr.大友
男性更年期はどういう症状が多いのですか。

Dr.小池
非常に多岐にわたり不定愁訴も含まれます

Dr.大友
不定愁訴。

Dr.小池
なんとなくカラダがだるいとか。

Dr.大友
なんとなくカラダがだるい。

Dr.小池
カラダに痛みが出てくる。
泌尿器科の分野でいうとEDです。

Dr.大友
勃起障害ですね。

Dr.小池
はい、あとは体毛が薄くなるなど異常をきたすのが兆候になります。

Dr.大友
おそらく不定愁訴と言っても僕の専門の痛みで言うと筋肉や関節が痛いストーリーと勃起しないとか泌尿器科的なもの。あとは気が滅入ったとか元気がない、絶頂期を超えてしまったのではないかとか。
今までだったら精神科や心療内科に行くようなものが全部男性ホルモンが減ったことで起きているという理解で良いですか。

Dr.小池
はい。

Dr.大友
どうしたらよいですか。

Dr.小池
原因がわからずいろいろな検査を受けてしまうケースも多いので、患者さん自身も何かに行っていいかわからないことがあります。
こういった症候群があることを認識して診療をして行くことが大事です。

Dr.大友
それ、お医者さんも知らない!
それは問題ですね。

Dr.小池
そうなんです。

Dr.大友
僕は痛みの中でホルモンが専門なのでなんとなく怪しいなとわかりますが、泌尿器科の場合は患者さんご自身でいらっしゃるのか、他科の先生のご紹介なのですか。

Dr.小池
ご紹介のパターンが多いです。

Dr.大友
何割くらいですか。

Dr.小池
LOH症候群では半分くらいの方がご紹介になりますが、ご自身でこういう症状がありLOH症候群かなと考えて受診する方も増えています。

Dr.大友
男性更年期は加齢男性性腺機能低下症候群、難しい病名ですが、業界では何と呼ぶんですか。

Dr.小池
LOH症候群ですね。

Dr.大友
LOH症候群。
一般的はなんていわれていますか。

Dr.小池
男性更年期症候群が多いのではないでしょうか。

Dr.大友
LOH症候群で一番最初の症状は性欲にくるのですか。

Dr.小池
そうですね、性欲、勃起ですね。

Dr.大友
日本人は40代50代になるとそんなにセックスしていないですよね。

Dr.小池
そうですね。

Dr.大友
気づかないじゃないですか。

Dr.小池
EDとかで来る方が多いですが、症候群の特徴として気分が滅入ってうつ状態やうつ病で精神科の先生から紹介を受けます。

Dr.大友
意外と性欲が全面に出ていないケースもある。

Dr.小池
そうですね。

Dr.大友
LOH症候群をまとめると、性欲と勃起の質と変動。あとは知的活動、認知力、疲労感、抑うつ、短気、気分のむらのような

Dr.小池
多いですね。

Dr.大友
結構大変ですね。

Dr.小池
やる気が起きないという人が多いです。

Dr.大友
エナジードリンク飲んじゃっているかもしれません。

Dr.小池
知らずにね。

Dr.大友
あとは睡眠障害。

Dr.小池
眠れないという方は多いですね。

Dr.大友
筋力低下して内臓脂肪が増える。メタボですね。

Dr.小池
そうです。

Dr.大友
たくさんいますね。

Dr.小池
そうですね。

Dr.大友
50代で3割の人がメタボと診断されて、実は男性ホルモンが低下したのが原因の可能性ありますね。

Dr.小池
ありますね。

Dr.大友
体毛と皮膚の変化とありますが体毛はどうなるんですか。

Dr.小池
薄くなります。

Dr.大友
皮膚も基本薄くなるんですか。

Dr.小池
そうですね。

Dr.大友
それと骨粗しょう症 、骨減少症。 骨折のリスク増加。 整形外科ですね。

Dr.小池
そうですね。

Dr.大友
聞いただけで全ての病気の原因が男性ホルモンの低下にあるんじゃないかと思ってしまいます。

Dr.小池
ありそうですね。

Dr.大友
そういった場合はまずどんな風に検査をして いくものなのでしょうか。

Dr.小池
まずは血液検査で男性ホルモンの値を調べるのがファーストステップです。 

Dr.大友
男性ホルモンは年齢なりに高い低いがあると思うのですが、絶対値とかこれぐらいの数値とか データがあるものなんですか。

Dr.小池
日内変動もありますので具体的な値はなかなか難しいのですが、学会的にはフリーテストステロンで8.5以下が治療対象になります。

Dr.大友
18.5から11.8は境界くらい。11.8くらいから怪しくて場合によっては治療するかもしれない。

Dr.小池
はい。

Dr.大友
男性ホルモン足しちゃうような話になるわけですね。テストステロンの値が11.8以下の人。
8.5以下の人はメタボの治療をしても男性ホルモンがないから結果が出ないかもしれない。

Dr.小池
そうですね。

Dr.大友
他に検査する項目はありますか。

Dr.小池
前立腺がんとの兼ね合いもあるといわれています。

Dr.大友
前立腺がんがあると男性ホルモンを足すと増えてしまう、大きくなってしまうかもしれない。

Dr.小池
そうですね。本当にそうとは言われていませんが可能性はあります。

Dr.大友
男性ホルモンが低い方が前立腺がんになると聞いたことがあります。

Dr.小池
いま色々と言われています。

Dr.大友
難しいのですか。

Dr.小池
難しいですね。低いところに前立腺ができると悪性度が高いといわれたり。なかなか結論は出ていません。

Dr.大友
低い人はストレスがかかっていたりして全身の状態が悪いかもしれない。

Dr.小池
そうですね。

Dr.大友
全体的に見て言った方がいいと思うのですが、前立腺がん検診はしたほうがいいのですね。

Dr.小池
はい、最近はPSAが一番いいです。

Dr.大友
他は男性ホルモンだと赤血球が増える。

Dr.小池
男性ホルモンは基本的に筋肉、血液を作るホルモンになります。筋肉量も増えますが。

Dr.大友
タンパク質が増えるのですね。

Dr.小池
なので多血症ということで血が濃くなったりすることは治療していく上で確認しなくてはいけません。

Dr.大友
この後は男性ホルモンの治療についてお伺いします。

 

大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

日本抗加齢医学会専門医、日本麻酔科学会専門医、日本医師会認定産業医、国際抗加齢医学会専門医(WOSAAM)

免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、再生医療、運動療法を取り入れた新しい統合医療をベースにした診療で著名人にもファンが多い。最先端の西洋医学に通じている一方で、「鍼治療の魔術師」と呼ばれるほど鍼治療の名手で東洋医学にも造詣が深い。

またワインと健康食の愛好家しても名高く、ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュのワイン騎士団から名誉ある「シュバリエ」を叙任されているほか、料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有する美食家が集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会の「オフィシエ」でもある。

小池祐介 JR東京総合病院泌尿器科部長

日本泌尿器科学会専門医指導医、泌尿器腹腔鏡技術認定医、日本排尿機能学会認定医、がん治療認定医、日本臨床腎移植学会腎移植認定医

趣味は90年代洋楽ロック鑑賞となかなか上手くならないゴルフ

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