五月病対策にタケノコという新しい選択肢

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もしかして五月病?タケノコで気分を上向きに!

コロナ禍が明けつつある今日この頃、私は猛烈に忙しい日々を送っています。それに伴い、気分が落ち込んだり、プライベートがうまくいかない日もちらほら。
もしかしたら、これが五月病というものなのかもしれません。

こんな時は食事を見直して、パワーアップしたいなと思っていた時に思いついたのがタケノコ。今回はタケノコのレシピが豊富なタイ料理から一品作ってみました。

実はタイではタケノコはカレー、スープに炒め物にとすごくよく食べられています。
おそらくタケノコが日本のように春だけのものではなく年に何回かシーズンが来るうえ、塩水などで発酵させて保存する文化があるからです。

驚くことにタイではどんな市場に行っても発酵タケノコや青汁で煮たタケノコ(ハーブとの和え物用)が巨大なバケツいっぱいに所狭しと並んでいます。

ただし定番であるガパオ炒めにするならやはり雨季に入った時期のものが最適なので、今回はそれに倣って日本の美味しいタケノコで作ってしまおうという試みです。

脳にうれしいチロシンと抗酸化成分アスタキサンチンのレシピ

タケノコの節にある白い塊に含まれているのが、チロシンという栄養素。
チロシンはドーパミンという神経伝達物質を合成する際に必要で、幸せを感じたり集中力を上げるなど、脳を活性化させる働きがあります。

それだけでなく、やる気が向上することによってストレス緩和にも役立つので、今の私にとても必要な食材です。

作り方はごくごくシンプル。

フレッシュなガパオはレモングラスと合わせて刻み、オリーブオイルで炒めて風味をだして、そこに茹でたてのタケノコのソテーを絡めます。
最後に「富山湾の宝石 」とも言われる白エビを空炒りして散らせばあっという間に完成!

散らした白エビの利点はなんと言っても、殻に多くのアスタキサンチンを含み、体内細胞の酸化を防ぐ抗酸化力が強いこと。

タケノコはかつて栄養素がない食材といわれた時代もありましたが、私的にはチロシンの力で脳を活性化し5月病を撃退したいと思っています。

 

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 一般社団法人食の拠点推進機構 評価認証委員/食のプロフェッショナル委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ     

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