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世界で一番高価なソーヴィニヨン・ブランは驚くほど香水のようなワインだった

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スクリーミング・イーグルのテイスティングディナー

ナパヴァレーの頂点とも言えるスクリーミング・イーグルのテイスティングディナーにお誘いいただきました。

赤ワインもカルトワインとして超入手困難ですが、ソーヴィニヨン・ブランはさらに希少で、ほとんどお目にかかれません。恐る恐るネットで調べてみると、価格は100万円を超えることもあり、まさに世界で一番高価なソーヴィニヨン・ブランと言えるでしょう。

3時間前に抜栓されたにもかかわらず、グラスからは驚くほど豊かな香りが漂ってきます。パッションフルーツやジャコウのような華やかな香りが広がり、一口飲むと厚みのある蜂蜜のようなテイストが感じられました。

ソーヴィニヨン・ブランの栽培と醸造

このワインには、ソーヴィニヨン・ムスケを含む3種類のソーヴィニヨン・ブランのクローンが使用されており、0.8ヘクタールの粘土質土壌に植えられているとのことでした。

この畑はもともとメルロー用として考えられていたものだそうで、醸造には500リッターの三年落ちフレンチオーク樽が使われているとのこと。

最後の最後まで表情を変え続けるこのワインは、すぐに飲みすぎないようにというアドバイスを守りながら楽しみました。

メインディッシュの小鳩や牛肉のパイ包みとも真っ向勝負できるほどのポテンシャルを持つこのワインには、ただただ感嘆するばかりでした。

スクリーミング・イーグルの哲学と歴史

支配人アルマン・ド・メグレさんに「なぜシャルドネではなくソーヴィニヨン・ブランなのか」と尋ねたところ、「ボルドースタイルにこだわりたかったから」と教えていただきました。

創業者ジーン・フィリップスさんは庭園管理が専門でありながら、自身の直感を信じて土地ごとに適した品種を選び栽培を始めたそうです。このようなこだわりに心を打たれました。

一説には2006年にフィロキセラ被害を受けた際、ジーンさんから畑の特徴について引き継ぎが行われなかったとのこと。そのため新しいチームがゼロベースで畑と向き合った結果、メルローの素晴らしさが見出され、かつて「セカンドフライト」と呼ばれていた現在の「The Flight」が誕生したそうです。

こちらもマグナムボトルで提供され、その力強さだけでなく華やかさや繊細さも際立つ素晴らしい仕上がりでした。

最後にテイスティングしたカベルネ・ソーヴィニヨン(こちらのみ2012年ヴィンテージ)は、気品あるのあるクールな佇まい。ボルドーでもなく、他のカリフォルニアのワインでもなく、まさに唯一無二のエレガンスさに驚かされました。

これまでにもスクリーミング・イーグルをテイスティングする機会はありましたが、このように貴重な3種類を並べて味わうことで、その素晴らしさを改めて実感しました。

広尾「ルグラン」の料理はワインとの相性が完璧で、サービスもエレガントでした。これからはワインを購入するだけでなく、ダイニングでも訪れたいと思います。

ルグラン
東京都港区南麻布5-1-27

 

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 一般社団法人食の拠点推進機構 評価認証委員/食のプロフェッショナル委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ  

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