乳酸性エネルギー産生機構 にゅうさんせいえねるぎーさんせいきこう

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乳酸性エネルギー産生機構(乳酸系機構) 

非乳酸性エネルギー機構は、非常に大きなパワーを出力しますが、長い時間、稼働させることができません。筋肉に存在するクレアチンリン酸もATPも短時間で底を尽きてしまうからです。そこで次に働くのが、「乳酸性エネルギー産生機構(乳酸系機構)」です。この機構では、筋肉に存在する「グリコーゲン」という物質を元にエネルギーを産生します。

グリコーゲンは、糖の最小単位である「グルコース」が多数、結びついてできた物質です。グリコーゲンを分解することで、「ピルビン酸」や「乳酸」という物質とともに、ATPが生じます。ここで生じるATPが、エネルギー源として利用されます。しかし、クレアチンリン酸と同様に、筋肉に貯蔵されているグリコーゲンの量はそう多くはありません。長く運動を続けていると、いずれ尽きてしまいます。上で説明した非乳酸性エネルギー産生機構と合わせると、運動を開始してからグリコーゲンが尽きるまでの時間は、3分程度と言われています。したがって、800m程度の中距離走や100m程度の水泳など、中程度の強度の運動をする際に用いられるエネルギー産生機構です。

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