水の機能 みずのきのう

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私たち人間の体の中の半分以上が水分で作られています。
体の中の水分はとても重要なもので、水分が失われるような事態になると生死にかかわる事態になります。 

生命を維持するための水分の機能は大きく3つに分ける事が出来ます。

体温を調節する

私たちは気温が高い日でも体温が高くなることはありませんし、寒い日でも体温が大きく下がることはありません。
人間の体温は正常の場合36.5℃位で、気温などが変わっても体温はほぼ一定です。
このように、体温を一定に保つことができるのは水による機能です。
体温が高くなりそうな時は、水分を汗として皮膚から蒸発させて体温を下げます。
逆に体温が低くなりそうな時は、皮膚からの汗を少なくして体温を上げます。
また、目に見える汗はもちろんですが、人間は目には見えない水蒸気を常に出しています。
この水蒸気の量も気温などに合わせて調節することで体温を保っています。

栄養素と酸素を体中に運ぶ

血液の80%は水分でできています。
血液は全身を巡り、栄養素や酸素を止まることなく体の隅々に運んでいます。
血液が常に新鮮な酸素や栄養素を運ぶことで、体の中で代謝が進み、健康な状態を保つことができます。
しかし、血液の中の水分が少なくなると話が変わります。水分が少なくなった濃い血液は全身を流れるスピードが遅くなります。こういった血がドロドロした状態では、栄養素や酸素を今まで通り効率的に全身に運ぶことが難しくなります。

いらないものを体の外に排出する

私たちは毎日、食べ物を食べて消化吸収を行っています。
消化吸収する過程で体に必要なものは血液を介して必要な場所に運ばれます。
しかし、その過程の中で不必要な物質が必ず出てきます。
この不必要な物質を体の中に入れたままにしておくと老廃物が貯まっていくため、体の外に出す必要があります。
体の中の水分は、栄養素を全身に運ぶ役目もしていますが、それと同時に不必要な物質を体の外に排出する助けもしています。
代表的なものは、たんぱく質を分解した後にできるアンモニアです。
アンモニアは普段から体の中にあるものではありませんが、代謝している途中で化学反応により作られます。アンモニアは体に取って有害なので、外へ出さなければいけません。そうした際に不必要なものを尿、便や汗として排出することになります。

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