コチニール こちにーる
コチニールとは
天然の色素のことで、食品添加物に指定されています。
コチニールは、コチニールカイガラムシという昆虫から作られる色素です。
カイガラムシは主にサボテンにくっついて生息している昆虫で、80%はペルーで生息しています。
体長3㎜程で小さな昆虫ですが、潰すと赤色の色素がたくさん出ます。
カイガラムシは、インカ帝国などの大昔の時代から塗料として使われてきました。
色素が出るのはメスのみで、メスの体が大きくなった時に採集し、コチニールを作り出しています。
カイガラムシは暑い国で生息しているので熱に強いです。
そこから作られる色素も温度変化に強く、安定しており優れた色素です。
コチニールの効果
カイガラムシからはきれいな赤色が作られます。
そのため、食品にきれいな赤色をつけたいときに利用しています。
いちごジュースの色やカクテルなどのきれいな赤の飲み物にはコチニールが使われていることが多いです。
コチニールの欠点
酸性になるとオレンジ色になったり、アルカリ性になると紫色になってしまったりと色が変化してしまうことがあります。
硫酸アルミニウムカリウムという物質と一緒に使用すれば、色の変化も抑えられ安定するので、セットで使われていることが多いです。
副作用
コチニールを使用した食品でまれにアレルギー症状が起きるといわれています。
しかし、色素自体がアレルギーの原因だったのではなく、原料のカイガラムシに含まれているたんぱく質に反応したということでした。
たんぱく質が原因だと、食物アレルギーを持っている方は反応しやすいです。
色素を作る段階で、カイガラムシの成分はほぼなくなりますが、コチニールが含まれている食べ物を大量に食べないように注意することが必要です。
コチニールは、使用すると必ず表示しなければならない義務があります。
また、コチニールは口紅やアイシャドウなどにもよく使われていますので、肌のアレルギー症状もごく稀に起こる場合もあります。