アスパルテーム あすてるぱーむ
アスパルテームとは
アスパルテームとは人工甘味料のひとつです。
カロリーは砂糖の主成分であるショ糖と同じ1gで4kcalですが、感じる甘みはショ糖に比べて約100~200倍と言われています。
1965年にアメリカのサール薬品が偶然発見。それ以来、研究・開発が長く進められてきました。
現在のアスパルテームの製法を開発したのは日本の味の素です。
日本では1983年に使用が認可され、カロリーが低いにも関わらず甘みがあることから、主にノンカロリーの飲料や食品に添加されています。
アスパルテームはたんぱく質を構成するアミノ酸であるアスパラギン酸にフェニルアラニンを結合させたものです。
アスパルテームの危険性
アスパルテームの危険性については、いまだに研究が進められています。
アメリカでの研究結果から、インスリンの分泌量が増加するという問題が大きく取り上げられたことがありますが、実際は「ごく微量のインスリンの追加分泌」と書かれただけで、健康に害をもたらすという意味合いはかなり薄かったようです。
アスパルテームは、アミノ酸であるアスパラギン酸とフェニルアラニンが結合してできています。なので、アステルパームを消化する際には、肉などのたんぱく質に含まれるアミノ酸を分解するための酵素や、熟した果物・野菜に含まれるメチルエステルを消化する酵素で消化されます。
アステルパームは小腸で完全に消化され、アミノ酸とメチノールに分解されます。
メチノールは、人体には毒であることは有名ですが、代謝されて生成されるメチノールはごく少量で人体に害が出るほどの量ではないと思われます。
米国FDAが定めるアスパルテームの1日摂取許容量は、体重1㎏あたり50㎎とされています。
この1日摂取許容量をこえるためには、アスパルテームを使用した清涼飲料を1杯約330mlとして、1日19杯も飲まないとこえることができません。
現代人のアスパルテームの平均摂取量は、この許容量よりはるかに少ないのが現状です。
しかも、この1日摂取許容量は、動物に影響が見られない最大量である無影響量の100分の1であることから、アスパルテームは世間一般に報じられているような健康被害というものは起こりにくいと考えられます。