グルテン検査

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小麦グルテンに対するアレルギーを調べる検査です。

この検査の特徴

・小麦グルテンに対するアレルギーを調べる検査です。
・小麦グルテンにアレルギーのある方は除去が必要となります。
・症状が軽い場合、アレルギーに気づかない場合があります。

内容の説明

グルテンとは、小麦、大麦、ライ麦などの穀粉を調理加工するときに生成されるタンパク質複合体を指します。

これらのタンパク質を摂取することで腸の炎症を引き起こすことや、肌荒れ、ニキビの原因にもなる可能性があり、そういった症状を持つ場合には除去が必要となります。

グルテンが原因となる疾患としては、セリアック病があります。セリアック病は小児、成人問わず影響を与え、生涯続く遺伝性の自己免疫性状態です。セリアック病を持つ人がグルテンを含む食物を摂取すると、免疫介在型の中毒反応が発生し、小腸に損傷をもたらして食物が適切に吸収されなくなります。 食物に含まれる少量のグルテンでさえ、セリアック病を持つ人に影響を与え、健康上の問題を引き起こす可能性があります。症状が軽い場合、セリアック病だと気づかない人も多いようですが、症状が発現していない時でさえ小腸に損傷が生じている場合があります。セリアック病は軽い症状の患者と重い症状の患者がいるため、 同じセリアック病を患う人でもその認識は異なります。

セリアック病の検査は血液検査でおこなわれ、通常「抗グリアジンIgA (AGA-IgA)」「抗グリアジンIgG(AGA-IgG)」「IgG抗組織トランスグルタミナーゼIgA(tTg-IgA)」の3種の抗体スコアを調べます。このうち、「IgG抗組織トランスグルタミナーゼIgA」は、セリアック病やグルテン過敏症の判定マーカーとして用いられています。検査結果は2-3週間後。

おすすめポイント

・小麦グルテンアレルギーの有無を確認できます。
・検査結果により、慢性疾患の改善に役立つことがあります

 

大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

日本抗加齢医学会専門医、日本麻酔科学会専門医、日本医師会認定産業医、国際抗加齢医学会専門医(WOSAAM)

免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、再生医療、運動療法を取り入れた新しい統合医療をベースにした診療で著名人にもファンが多い。最先端の西洋医学に通じている一方で、「鍼治療の魔術師」と呼ばれるほど鍼治療の名手で東洋医学にも造詣が深い。

またワインと健康食の愛好家しても名高く、ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュのワイン騎士団から名誉ある「シュバリエ」を叙任されているほか、料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有する美食家が集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会の「オフィシエ」でもある。

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