こしょう(胡椒) こしょう

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古来より世界中で利用された調味料のひとつであるこしょう。
コショウ科コショウ属のつる性の植物の果実です。
古来より貴重品とされ、高額で取り引きされました。
インド周辺が原産といわれますが、日本には8世紀ごろ中国から伝来し生薬として用いられました。
調味料として利用されるようになったのは、平安時代と言われます。

こしょうは収穫した実を乾燥させて用いるため、食べごろの旬はありません。
通年、おいしく味わうことができます。
なお、こしょうは通年、実をつけますが、東南アジアでは天日乾燥させるために乾季の2~4月ごろに収穫を行います。

こしょうにはいろいろな種類があります。
・黒こしょう(ブラックペッパー)
 こしょうの木からとれる実を完熟直前に摘み取り、長期間乾燥させたもの。
 強い独特の風味があり、牛肉の料理などに合う。

・グリーンペッパー
 こしょうの実の未熟な時期に収穫したもの。
 辛みや香りがマイルドでサラダなど野菜料理にオススメ。

・白こしょう(ホワイトペッパー)
 こしょうの木の実を完熟してから収穫し、水につけて外皮を柔らかくして剥き、乾燥させたもの。
 ブラックペッパーより風味は弱い。
 魚料理との相性がよい。

・赤コショウ(ピンクペッパー)
 カンボジアで多く栽培されている。
 「こしょう」と呼ばれるが、実は全く異なる植物の実。

栄養素

こしょうは少量のたんぱく質と炭水化物のほか、カリウムやカルシウム、マグネシウムなどのミネラル分を豊富に含む食品です。
ただし、スパイスとして用いるので微量しか食することがありません。

含まれている成分のうちで注目したいのは辛み成分のピぺリンです。
黒こしょうに多く含まれ、抗菌作用や防腐作用、抗酸化作用があることで知られています。
物が腐りにくくなるピペリンを多く含むこしょうは、食物の保存技術が乏しかった古代には、大変珍重され、金と同じ重さで取り引きされたこともありました。

こしょうの主な栄養成分(1gあたり)

効能・効果

こしょうのピリッとした辛みの主成分は、アルカロイドの一種である「ピペリン」です。
近年、このピペリンにフリーラジカルや活性酸素による酸化ダメージから細胞を守る抗酸化作用と、血行を促進させる作用があるとして注目を集めています。
血管を広げて血流を活発にするので冷え予防にも効果が期待できます。

またピペリンには、神経伝達物質のアドレナリンの分泌を促す作用があり、エネルギー代謝を活性化させるほか、脂肪燃焼効果をアップさせるのにも役立ちます。

ほかにも食欲増進効果や、身体の隅々にまで栄養を届ける効果なども期待されます。

東洋医学的側面

  • 寒熱:熱(体を温める)
  • 昇降・収散・潤燥:昇(気や熱を上昇させる)、散(気を体の外へ出す作用)
  • 臓腑:胃、大腸
  • 五味:辛(発散、気を巡らせる作用)
  • 毒性:なし
     
    痰の除去
    解毒
    風邪の症状緩和
    冷えからくる腹痛の改善
    疲労回復
    食欲増進

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

こしょうを長くおいしく保存するには、挽いたものよりも粒のままで購入するのがおすすめです。
食べる直前に、使用分だけをミルで挽いて使うと香りが高くおいしく味わうことができます。
熱に弱く、ガスレンジなどの近くに保存すると香りがすぐに飛んでしまうので、乾燥した冷暗所で保存します。

粗挽き、中挽き、粉末など、挽いた粒の大きさで風味が変化します。

おすすめの調理法は、夏バテシーズンに食欲を増進させて体力アップに役立つ、牛肉の黒こしょう炒めです。

冬場は冷え対策として、牛肉(牛すね肉)のスープに黒こしょうをプラスするとよいでしょう。

 

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