生活習慣病との関連 (ナトリウム ) せいかつしゅうかんびょうとのかんれん
食事の際に味付けとして必ずと言っていいほど使用されている食塩ですが、摂取のし過ぎは人体に様々な悪い影響を及ぼします。
塩化ナトリウムの摂取基準は男性の場合で0.9g未満、女性の場合で7.5g未満とされています。
塩化ナトリウムを摂取し過ぎると細胞内外の出入りがスムーズに運ばず、細胞内にナトリウムが増えてしまいます。
その際に水分も一緒に体内に入るので、浮腫が起きます。
そして膨張した細胞により血管が狭くなることで血管に圧力がかかり、更にナトリウムには血管を収縮させる作用があるため血圧が上昇します。
そのため塩分の過剰摂取は高血圧に繋がるとされているのです。
高血圧の他にも心血管疾患、脳血管疾患、胃癌や骨粗しょう症、尿路結石などの様々な病を引き起こす可能性があります。
腎臓の機能も低下させるため、腎不全のリスクも高くなります。
塩分の過剰摂取は自律神経にも影響があり、交感神経を興奮させたり酸化ストレスを増加させたりするだけではなく、インスリンの効果を下げるインスリン抵抗性を高めるなどの異常を促すことで、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病を引き起こすことに繋がります。
これらのことを踏まえると、生活習慣病に深く関係する塩分の過剰摂取には注意が必要と言えます。
人間の生命活動に必要不可欠と言える重要な役割を担うナトリウムと塩素だからこそ、摂取量には気を付け上手に付き合っていくことが大事なのではないでしょうか。