ソルビン酸、ソルビン酸K そるびんさん
ソルビン酸とは
ソルビン酸は脂肪酸の仲間です。
無色透明で使いやすいため、最も多く利用されている保存料です。
昔はナナカマドの油から作られましたが、現在は人口的に作られています。
もともとは油から作られたということからもわかるように、人間が油を摂取した時と同じように消化されます。
ソルビン酸の効果
不飽和脂肪酸という種類のソルビン酸は、細菌やカビなどの繁殖を抑えることができます。
特に、カビの繁殖を抑える食品添加物として他の添加物より優れています。
このことから多くの食品で利用されており、かまぼこやハムなどの商品に含まれていることが代表的です。
ソルビン酸とソルビン酸Kの違い
ソルビン酸は抗菌効果が高いですが水に溶けにくいという点があります。
その点を改良し、更に使いやすくするために水に溶けやすいソルビン酸Kが作られました。
ただし、ソルビン酸の方が抗菌効果が高いため用途によって使い分けされています。
副作用など
ソルビン酸を大量に体の中に入れると、染色体異常や発がん性の物質ができる可能性があります。
そのため、副作用が起きず安全に食べることのできるようにソルビン酸には使用基準があります。
乳製品には1kg当たり3g以下の使用。ソースなどの調味料には1kg当たり0.5g以下の使用などと食品別に詳しく決められています。
ですので、販売されている食品を常識的な量で食べれば副作用はまず起こりません。
しかし、ソルビン酸はたくさんの商品に使われているため他の物質との反応する場合もあります。例えば、亜硝酸塩という物質とソルビン酸が反応すると、より強い発がん性物質ができる可能性が高いです。
このように、ソルビン酸だけではなく他の添加物との組み合わせの問題もあります。
ソルビン酸をできるだけ体に取り込みたくない場合は湯通しをすることがお勧めです。さっと湯通しすればソルビン酸がお湯に溶けるため、そのまま食べるよりも総量は少なくなります。