紅茶(こうちゃ) こうちゃ

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紅茶は摘み取った茶の若葉が赤褐色になるまで、完全に発酵させて作る全発酵茶です。 発祥は中国ですが17世紀にヨーロッパに伝わり紅茶文化が花開き、今では世界中で親しまれています。

紅茶は通年生産されますが、茶葉をしっかりと乾燥させる必要があるため、生産される国や地域の気候によって、品質の良い紅茶が作られる時期が異なります。産地や生産時期の違いによって、それぞれの紅茶を飲み比べるのも楽しみといえるでしょう。

栄養素

紅茶の赤い色のもとは、茶葉に含まれるポリフェノールが発酵してできるテアルビジンやテアフラビンという赤い色素を持つ紅茶独自の成分です。これらの成分には高い抗酸化作用や抗菌作用、抗ウイルス作用などがあり、動脈硬化や生活習慣病の予防、抗老化(アンチエイジング)、感染症の予防などに効果があります。

紅茶の茶葉にはビタミンCを除くビタミンやミネラル、食物繊維などが含まれています。また、高い抗酸化作用のある茶カテキンや気分をリラックスさせるテアニンなども含まれます。緑茶に比べカフェインが少ないため、就寝前などに飲んでも睡眠を妨げません。

紅茶の主な栄養成分(可食部100gあたり ティーカップ一杯 茶葉2.5~3.5g)(カッコ内は茶葉5gを100℃のお湯360mlで1分30秒~4分おいてから淹れた場合)

(-)は推定値0もしくは未測定

効能・効果

・抗酸化作用:紅茶に含まれるテアルビジンやテアフラビンには高い抗酸化力があり、動脈硬化や糖尿病など生活習慣病を予防する効果があります。
・抗ウイルス作用:テアフラビンには抗ウイルス作用があり、インフルエンザなどウイルスによる感染症を予防する効果があります。
・食中毒の予防:紅茶に含まれるテアフラビンや茶カテキンには高い抗菌作用・殺菌作用があり、ボツリヌス菌などによる食中毒を予防する効果があります。
・コレステロール値の改善:テアフラビンにはLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を低下させる働きがあり、脂質異常症を改善する効果があります。肥満の予防も期待できます。
・リラックス効果:紅茶に含まれるテアニンには神経の興奮を抑え、気分をリラックスさせる効果があります。また、睡眠の質を改善する効果もあります。また、緑茶に比べカフェインが少なく睡眠を妨げません。
・骨粗しょう症の予防:紅茶に含まれるビタミンKにはカルシウムを骨に沈着させる働きがあり、骨粗しょう症の予防につながります。

東洋医学的側面

  • 寒熱:温(穏やかに体を温める)
  • 昇降・収散・潤燥:収(気を体の内に収める作用)
  • 臓腑:脾、胃、腎
  • 五味:渋・苦(気を降ろす、固める作用)・甘(補い滋養する作用)
  • 毒性:なし

・体を温める働きがあり、風邪の引き始めや寒気、悪寒などを感じる時に用いると効果があります。
・胃腸を温めて胃腸機能を改善し、消化促進や胃もたれなどの改善効果があります。便秘解消の効果もあります。
・体を温めることで末梢の血行を促進し、冷え性を改善します。
・腎臓や膀胱の機能を改善し、体内の余分な水分を排泄します。むくみの解消にもつながります。
・のどの渇きを解消させ、粘膜や皮膚、毛髪などに潤いをもたらします。

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

・茶葉の量はティーカップ(150cc)1杯につき、ティースプーン(約3g)を人数分に1人分足した量が適量です。
・茶葉をティーポットなどに入れ、熱湯を注ぎ3~4分蒸らしてから茶こしを使って注ぎ分けます。ポットやカップはあらかじめ温めておきましょう。
・ティーバックを使う場合は、賞味期限が短めに設定されているため、短期間で飲み切れる量を購入しましょう。
・茶葉は湿気、匂い、光が大敵なので、必ず密閉できる容器に入れ、匂いがつかない冷暗所などで保存しましょう。冷蔵庫は匂いがつきやすいので保存は避けたほうが良いでしょう。

参考文献

  • 「テアフラビン」わかさ生活
  • 「お茶に含まれる栄養素と含有量」全農・全国茶生産団体連合会
  • 「カテキンについて」日本カテキン学会
  • 「食品と栄養(紅茶)」(社)日本東洋医学協会
  • 「ミドリ薬品店長ブログ」(ミドリ薬品)
  • 『世界・お茶の基本』(財)日本ホテル教育センター
  • 『おいしいお茶の教科書』大森正司・著
  • 『おうちではじめよう漢方生活』根本幸夫・著

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