糖質はどのように吸収されるのか とうしつのきゅうしゅう

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糖質は膜消化によって体内に取り込みやすい単糖類(グルコース、フルクトース、ガラクトース)まで分解されると、直ちに小腸の絨毛上皮細胞で吸収し、毛細血管へ送られ、門脈を経て肝臓へ行きます。

糖類は人の体にとってとても大切な栄養素なので、能動輸送され、効率よく吸収される仕組みとなっています。

能動輸送とは

輸送体(トランスポーター)を必要とし、エネルギーを用いて細胞内へ積極的に栄養素を取り込む方式です。受動輸送より吸収速度が速く、濃度の働きに逆らって濃度の低い方から高い方へ移動が可能になります。能動輸送される際には、輸送体(トランスポーター)とエネルギーが必要になります。

受動輸送とは

濃い方から薄い方へ移動するため、エネルギーは必要ありませんが、吸収される物質によって輸送体(トランスポーター)の不要・必要が異なります。輸送体(トランスポーター)が必要な吸収方式を促進拡散、不要な吸収方式を単純拡散といいます。

トランスポーターとは

たんぱく質でつくられた物質の取り込み口(ゲートのようなもの)のことです。細胞膜などの生体膜は脂質でできているため、脂溶性のものは膜に溶け込み、膜を通過することができますが、脂溶性でないものは膜を通過できません。そのため栄養素が吸収されるためには、トランスポーターを介する必要があります。

でんぷんや乳糖に含まれるグルコースとガラクトースは能動輸送です。そのためSGLTが関与し、Na+が取りこまれるエネルギーを利用して輸送が行われ、グルコースやガラクトースはNa+と水とともに吸収されます。そのため、糖質の摂取により水の吸収は促進されます。

SGLTとは

Na+グルコース共輸送体(sodium-dependent-glucose transporterの略)です。

またショ糖に含まれるフルクトースは受動輸送の促進拡散のため、エネルギーは必要とせず、輸送体(トランスポーター)であるGLUT5を介し吸収されます。GLUT5Na+とは共役していないので、フルクトースの吸収にはNa+は必要ありません。

GLUT5とは

グルコーストランスポーターの1つです。フルクトースの輸送体で小腸上皮細胞に存在します。

小腸上皮細胞で吸収されたグルコース、ガラクトース、フルクトースは血液中へ移動するときには、毛細血管側の細胞膜に存在するGLUT2を介して、血管内へと輸送(促進拡散)されます。

GLUT2とは

グルコーストランスポーターの1つです。肝臓と膵臓β細胞。腎尿細管、小腸上皮細胞に存在します。

参考文献

  • 同文書院 ネオエスカ 基礎栄養学 第三版
  • ナツメ社 しっかり学べる!栄誉学 編著 川端輝江
  • 秀和システム よくわかる栄養学の基本としくみ 著 中屋 豊

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