プロピレングリコール ぷろぴれんぐりこーる

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 プロピレングリコールの特徴

 プロピレングリコールは、においがほとんどなく無色透明のトロミがあるシロップ状の液体であり、水やエタノール、クロロホルムなどに溶ける性質をもっています。プラスチックや医薬品、化粧品などに他の物質を溶かす溶剤として使用されていることが多く、食品添加物としても使用されています。プロピレングリコールは経皮吸収を促す作用があるため、医薬品などに含まれる薬剤を体内により早く吸収させるための成分としても使用されています。さまざまな製品に使用されているため、とても身近な物質であるといえます。物質名ではなく略してPGと表記されていることもあります。

プロピレングリコールの用途

 食品への用途としては、品質改良剤として使用されていることが多く、加工食品のしっとり感を維持するために保湿を目的として添加されていたり、保存料や着色料、香料、ビタミンを添加する際の溶剤としても使用されています。主に使用されている食品としては、中華麺、そば、うどんなどの生麺や、つまみ用のイカやタコの燻製、タラコ、ジャム、ケーキ、チーズ、もち、ギョウザの皮、豆腐などがあげられ、幅広い食品に含まれています。また、コンビニのおにぎりや持ち帰り弁当の米飯などに、米飯のツヤを出す目的で精米改良剤としても使用されています。

プロピレングリコールの安全性

  生物の体内にも存在する物質であることから、一般的に毒性は低く使用する際の濃度が薄いため安全だとされています。しかし、大量に摂取すると赤血球の減少、肝臓、腎臓の障害を招くなどの結果が動物実験によって明らかにされています。アメリカではアレルゲンとなる物質に指定されており、ドイツでも腎臓障害を引き起こす危険があるとして使用を禁止している国もあります。食品だけではなく、医薬品や化粧品などさまざまな製品に使用されており、日常生活の中で体内に取り込んでいることが多い物質であるため、過剰摂取には注意が必要です。

参考文献

  • 食品添加物の生化学と安全性 新村壽夫    地人書館
  • 食品衛生学 食べ物と健康 増田邦義・植木幸英・野村秀一  講談社

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