二重標識水法 にじゅうひょうしきすいほう

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二重標識水法 

二重標識水(doubly labeled water, DLW)法とは、自然界にたくさん存在する水素と酸素とは少しだけ形の違う、水素と酸素(これを「安定同位体」といいます)を用いる方法です。現在のところ、日常生活におけるエネルギー消費量の測定方法の中で、最も正確な方法であるとされており、北米や日本における食事摂取基準のエネルギー必要量は、この二重標識水法によって測定された値を基準に決められています。
少しだけ形の違う水素と酸素を用いて水を作り、これを体重当たり一定の割合で摂取します。この時作る水を「二重標識水」と言います。水の化学式は「H2O」で、水素が2つ、酸素が1つで構成されています。摂取した二重標識水は、4~8時間程度で、体全体の水分に均等に行き渡ります。
酸素は、尿や汗、吐く息の中の水分や二酸化炭素とし排出されて、水素は水分として排出されます。そこで、体の水分の一部を採取してある方法で測定すると、標識された水素と酸素の安定同位体が目印となって、二酸化炭素の産生量を推測することができます。求めた二酸化炭素の産生量から酸素摂取量を求めることができ、それに相当するエネルギー消費量を算出することができます。二重標識水法においては、エネルギー消費量を測定される被験者は、二重標識水を飲み、尿や唾液などの実験サンプルを採取されるのみなので、行動を制限されることがありません。そのため、乳幼児から高齢者まで、また妊娠・授乳中の人も対象とすることができる、有用な方法だと言えます。

参考文献

  • エネルギー消費量とその測定方法/独立行政法人国立健康・栄養研究所 健康増進プログラム

 

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