

上海蟹を食べてホルモンの味を知る
上海蟹の雄雌食べ比べ
上海蟹の雄と雌を食べ比べる年末恒例⁈の茶禅華へ。
上海蟹の美味しさは雄なら黄色い白子にあり、雌ならオレンジ色の卵巣にあるわけで、男性ホルモンと女性ホルモンを食べ比べていると言っても過言ではありません。
どちらが好きかは上海蟹好きの永遠のテーマですが個人的にはマリアージュ(エグリ・ウーリエのロゼシャンパーニュ)という観点からは、ホックリした旨みのある雌に軍配を上げたいかな。
食べ比べの最後は雄雌の味噌を合わせて蒸したもの。両方の個性が渾然一体となって、旨さが脳に響きました。
谷村新司さんとの思い出と上海蟹
話は変わりますが、ピエールにとって上海蟹の思い出といえば谷村新司さん。
上海音楽学院の教授をされていた谷村さんに上海弾丸旅行の際にオススメのレストランを予約して頂いたことがあります。
いかに総理の主治医もなさるような大物ドクター先生からのお願いとはいえ、見知らぬ研修医の旅行に段取りをつけて下さる谷村さんは本当に心優しい方。
今と違ってGoogleマップもない時代、身振り手振りで迷いながら辿り着いた昔ながらの雰囲気を残すレストランで食べた上海蟹の卵あんかけは間違いなく人生最高の中華料理でした。
その谷村新司さんが今年お亡くなりになられたのが寂しく…心からご冥福をお祈りいたします。
茶禅華
東京都港区南麻布4丁目7−5
〔大友“ピエール” 博之〕
日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。
・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 一般社団法人食の拠点推進機構 評価認証委員/食のプロフェッショナル委員
・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ