イシペディア > 食事学と医療の大辞典 > タブーに挑む!? 21世紀の最強健康管理学 > みかんの皮を食べて花粉症対策してみた話し

みかんの皮を食べて花粉症対策してみた話し

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

陳皮は薬にもスパイスにもなる万能素材

産卵のために川を下る秋の「子持ち鮎」
メスのお腹にぎっしりと詰まった卵を楽しみます。
卵に栄養を取られているので夏の鮎より身や香りが薄くなりがちですが、そこを補うのがみかんと、雄の身で作られた濃厚な鮎パテ。

みかんは日本に伝わった当初、食用ではなく薬用とて使われていたという珍しい果物。特に皮を乾燥させた「陳皮」が生薬として重宝されていました。

陳皮には胃酸の分泌や腸の運動を促する働きがあり、多くの漢方胃薬に配合されています。
またアレルギーの症状を緩和してくれる「へスペリジン」は実の部分よりも皮やスジの部分に豊富です。

陳皮の作り方とアレルギー対策への効果

ですから医食同源の観点からすると、みかんはスジと薄皮ごとが食べることがおすすめとなります。
それだけでなく、白い筋や皮部分に含まれるビタミンCは実部分の3倍!
ビタミンCは炎症を抑えてくれる副腎のホルモンを作るのにも欠かせないビタミンなので、アレルギー対策にみかんの皮は必要不可欠といっても過言ではありません。

ということで、無農薬のみかんが手に入ったら、皮を洗ってザルやネットに入れ、日光の当たる場所で天日干し
夜や悪天候の日は室内に取り込み、1週間ほどカラカラに干せば陳皮の完成です。

 

草喰 なかひがし
京都府京都市左京区浄土寺石橋町32-3

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
 渋谷セントラルクリニック代表
 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ 

この記事を書いた人

関連するカテゴリ

おすすめ記事

関連する記事はこちら