

鮭いくらウニ丼でダイエットのチートデイ
チートデイで味わう絶品いくらとウニ
ピエールには年に一回、仕事を兼ねて函館に行く機会があります。
例年であれば函館は美食天国ですが、ダイエット中の身としては、美食地獄的な要素がないわけでもありません。
とはいえ、函館まで来てこんなに新鮮でピカピカのいくらを見せられたら我慢できるはずがなく、チートデイと割り切ってウニと共に思いっきり堪能してきました。
いくらは塩分の問題もあるので食べ過ぎには要注意ですが、免罪符的な言い訳ではなく、実は健康要素もしっかり含まれています。
まず、100gあたりの糖質量が約0.2gとかなり低糖質なこと。そしてビタミンB2の豊富さ。
脂質を摂取すると本来は体脂肪として蓄えられやすいのですが、ビタミンB2を摂取することで脂質が脂肪になる前に排出してくれるので、肥満の予防には効果的です。
また、いくらにはお魚にお馴染みの「EPA」や「DHA」も豊富ですが、魚卵100gに含まれるEPAとDHAの量はいくらとすじこ、そしてししゃもが突出して多いのです。
EPAの血液中のコレステロール値を下げてくれる効能により、いくらを食べてコレステロール値が上昇するよりも、下げ幅がはるかに上回っているという説も多く聞かれるほどです。
さらに、いくらには「海からの贈り物」とも言われるアスタキサンチンがたっぷり含まれています。カロテノイドの仲間であるこのアスタキサンチンは、抗酸化力がビタミンEの約1000倍。
アンチエイジングだけでなく、脂質代謝アップや脂質の酸化の抑制といった効果も期待できます。
チートデイのポジティブ効果!
ちなみにいわゆる“チートデイ”とは聞き慣れない人もいるかもしれませんが、ダイエットの停滞期に好きな食事を食べて摂取カロリーを増やす日のことです。
あえてこういう日を設定することで、食事制限中で飢餓状態と認識している身体に「飢餓状態ではない」と伝えます。カロリーをしっかりと摂ることで、身体は省エネモードから通常モードへ切り替わり、停滞期から抜け出せてむしろ体重が減少しやすくなることもあります。
せっかくいただくなら、こうしてポジティブに食べる方がずっと健康的。ピエールもダイエットのストレスも解消されて、明日からまた頑張ろうと思えました。
〔大友“ピエール” 博之〕
日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。
・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 一般社団法人食の拠点推進機構 評価認証委員/食のプロフェッショナル委員
・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ