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締めがたっぷりのビタミンAという新しい和食の終わり方

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ビタミンが効く春の巻物

甘辛く炊かれたワカサギフォアグラ海苔という組み合わせが斬新な締めの巻物。

和食でも水菓子でなくしっかりとしたデザートを食べるようになったことを考えると、和食はお米や味醂など糖質の比率が少し高い気がしなくもない。
それでもお米がないだけなら平貝の磯部焼きもあるし、そこまで驚くことは無かったかもしれません。

僕が面白いなと思ったのは、コロナウィルスが蔓延してきている最中に来店してくれたお客さんの健康をビタミンを通じて考えてくれていると感じたから。

 食材の力でウイルスに負けない体を

お米の代わりに入っていたのが山菜の中でビタミンCがもっとも豊富なうるい。
軽いぬめりの食感が楽しく、濃厚なフォアグラやワカサギのお相手にもぴったりです。

将軍家に献上する魚の1つだったことから「公魚」と書くワカサギはレチノール(ビタミンA)を多く含んでいますが、これはとしてはとっても珍しい。
この時期に脂がのって格段に美味しくなるそう。

また海苔にもフォアグラにも豊富に含まれているビタミンAは粘膜の働きを良くして、体の外部からの病原菌やウイルスの侵入をガードする効果があります。

食べることで免疫力アップを図って欲しいという、大将の気持ちがカラダにもココロにも嬉しいイノベーティブな〆でした!

808tokyo
東京都港区西麻布1-1-1 エッジビル2階

 

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 一般社団法人食の拠点推進機構 評価認証委員/食のプロフェッショナル委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ     

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