赤ら顔の原因は顔のダニ??

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赤ら顔の原因は多岐にわたりますが、中でも世界中で患者数が劇的に増えているのが『酒さ』
実は酒さの原因として顔のダニが関係しているというからビックリです。

皮膚にはデモデクス・フォリキュロラムとデモデクス・ブレビスという2種類の皮膚ダニが生息しています。
大型タイプのデモデクス・フォリキュロラムは主に毛根に寄生し、毛根の壁に穴をあけて、肌の新陳代謝に必要な栄養を吸い取り、肌や毛髪にダメージを与えます。
小型タイプのデモデクス・ブレビスは皮脂腺に寄生し、皮脂腺の皮脂や栄養をエサにするため、皮脂のバランスを悪くし、肌の透明感やツヤを奪います。
顔にダニがいるなんて聞くと、早くやっつけなくてはと思われるかもしれませんが、皮膚ダニは余分な皮脂を食べて処理するという大切な働きもあるため、完全に駆除してしまうのも問題です。ただその一方で、想像通り異常にたくさん繁殖してしまうと皮膚の常在菌のバランスが崩れる、また肌のターンオーバー周期が乱れるため肌が生来持っている「自己回復力」に悪影響を与えます。

この皮膚ダニのうち、デモデクス・フォリキュロラムは、酒さのない人と比べて酒さのある人で多く見られることがわかっています。また酒さの人では、より密集して生息していることがわかっています。

酒さの患者さんでは、乳糖不耐症により引き起こされた脂腺増殖症により、毛嚢脂腺でのデモデクスの異常増殖を育ませていると言われています。
異常繁殖によってデモデクスの生存が脅かされると、デモデクスがストレス蛋白を産生し、酒さの発症につながると言われています。一方、過剰な治療によりデモデクスの生存が脅かされたときも同様のことが起こり、酒さの発症につながると考えられます。

食生活やホルモンバランスの乱れにより皮脂が増えたり、クレンジングの洗い残しや拭き取るだけで洗顔せずに就寝することによってデモデクスのエサが増えたりすると、デモデクスが繁殖しやすくなります。またステロイド剤を長期に多量使用している場合、皮膚自体の免疫力が低下することでデモデクスが活発化しやすくなります。

酒さの患者さんは、皮膚ダニの過密化を防ぐために、食生活の見直し、ホルモンバランスの検討、皮膚の清潔を保つ、乳糖を除去した(ラクトースフリー)食事をすることが大切です。

 

大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

日本抗加齢医学会専門医、日本麻酔科学会専門医、日本医師会認定産業医、国際抗加齢医学会専門医(WOSAAM)

免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、再生医療、運動療法を取り入れた新しい統合医療をベースにした診療で著名人にもファンが多い。最先端の西洋医学に通じている一方で、「鍼治療の魔術師」と呼ばれるほどハリ治療の名手で東洋医学にも造詣が深い。

またワインと健康食の愛好家しても名高く、ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュのワイン騎士団から名誉ある「シュバリエ」を叙任されているほか、料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有する美食家が集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会の「オフィシエ」でもある。

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