

桃と茄子のデザートで罪悪感の少ないひと皿
ダイエット中に気をつけたいデザート
今日は桃の節句、雛祭り。
桃を使ったスイーツを楽しみたいところですが、ダイエット中のピエール。そこで低カロリー・低糖質な一皿を考案しました。
ダイエットを考える上でカロリーと同じぐらい大事なのが血糖値。
血糖値が急激に上がるとインスリンが過剰に分泌され、体に脂肪をため込みやすくなってしまいます。それはつまり、血糖値の上がるスピードがゆっくりなら太りにくい状況を作れるということ。
そこで参考になるのが、食材ごとのスピードを示す「GI値」と普段食べる1食量を想定して数値化された「GL値」です。
桃: GI40 / GL4.1
茄子: GI25 / GL1.27
ピエールはダイエット期間中はGI値を40以下、GL値を10以下の食材を選ぶようにしています。桃だけだと少しオーバーしてしまうので、使ったのが茄子です。
桃と茄子の組み合わせがもたらす栄養効果
茄子をデザートに!?と驚かれるかもしれませんが、イタリアでは珍しくなく、アマルフィでは茄子とチョコレートのドルチェは定番だったりします。
桃と茄子は90%が水分ですが、食物繊維がどちらにも非常に豊富なことからダイエットにも良いフルーツ。
桃の食物繊維はバナナよりも多く、水溶性で腸内環境を整える働きや、腸の運動を促すペクチンを多く含みます。
一方、茄子には水溶性食物繊維のほかに、お通じを整える不溶性食物繊維も豊富で、お肌を健やかにする働きがあります。
今回はイタリア産の茄子にバルサミコ酢、上品な甘さの岡山の白桃にはレモン汁で甘味と酸味のバランスを取りました。
仕上げにお化粧用のお砂糖を少し振りかけたら、お腹に優しく満腹感も得られる一皿になりました。
イタリア茄子と白桃のデザート風 医食同源レシピ
【材料】
イタリア茄子 : 1本
白桃 : 1/4個
バルサミコ酢・レモン汁・砂糖 : 各適量
【作り方】
① 茄子と白桃を1cm四方の正方形に切る
② 茄子にバルサミコ酢を絡め、白桃にはレモン汁を搾りかける
③ 交互にお皿に盛り付け、お砂糖を振りかける。好みで更にレモンをしぼっていただく。
〔大友“ピエール” 博之〕
日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。
・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 一般社団法人食の拠点推進機構 評価認証委員/食のプロフェッショナル委員
・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ