

[ドクターの㊙レシピ] 心臓のアンチエイジングにはヒラタケ
血管と心臓にやさしい一皿
ピエールは牛すね肉の赤ワイン煮込みペポーゾ風というトスカーナの伝統料理が好き。
ペポーゾとはペッパーのこと。今回は牛すね肉、黒胡椒の粒、ヒラタケと栗を一緒に赤ワインで煮込んでスパイシーな大人っぽい感じのお料理に仕上げました。
心臓に効くのはヒラタケに含まれるビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・葉酸などのビタミンB群。
葉酸は赤ちゃんが神経管閉鎖障害になるリスクを減らしてくれるので、妊娠中の女性は忘れずに摂っていただきたい成分。
そして葉酸をはじめとするビタミンB群は妊婦さんだけでなく、メタボで悩んでいる人や狭心症・心筋梗塞のリスクを減らしたい人にも超オススメ。
というのも、葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12は動脈硬化のリスクを高めるとされるホモシステインという物質の血液中の濃度を低下させてくれるから。研究でも葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12を多く摂取する人たちでは、ビタミンB群を食事から摂らない人に比べて心筋梗塞のリスクが30%~50%もリスクが低下します!
ということで、赤ワインに含まれるポリフェノールと合わせることによってなんとも血管や心臓にやさしいお料理の出来上がり。
ただし、ワインに合うからと赤ワインを飲み過ぎれば元も子もないので、ご注意くださいませ。
ヒラタケと栗の赤ワイン煮込 医食同源レシピ
【材料】
牛すね肉:500g
ヒラタケ:100g
にんにく:1片
粒胡椒:大さじ1
赤ワイン:350cc (キャンティ)
ローリエ:1枚
オリーブオイル:適量
塩胡椒:適量
ミント:適量
ソフリット(玉ねぎとニンジンをワインと野菜ブイヨンであらかじめ煮たもの):大さじ3杯
【作り方】
① 熱した鍋にオリーブオイルを注ぎ、牛肉を弱火で焼き目がつくまでゆっくり炒めます。
② 鍋にワインを注ぎ、にんにく、粒胡椒を加えて中火で煮ます。
③ アルコールが飛んだら弱火にし、ヒラタケとソフリットを加えてゆっくりと気が済むまで煮込みます。
④ お肉がお好みの柔らかさになったら、栗を入れて最後にお塩で調整。
⑤ 最後にミントを散らして完成。
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〔シェフドクター ピエールの正体〕
医師・料理研究家
・日本のみならずロサンゼルス、フランス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた新しい統合医療を提案している。
・料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフや美食家が集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
ボルドーワイン騎士団コマンドリー
ブルゴーニュワイン騎士団シュバリエ
シャンパーニュ騎士団シュバリエ
またパリ発祥で国内No1ワインスクールのアカデミー・デュ・ヴァンで’ワインと究極のアンチエイジング’の講座も担当している。